出版社内容情報
苛烈な戦争や弾圧に抗議の声をあげ、国家・民族・人種の壁を越えて支援に奔走した人びとがいた。既成の組織によらない個人がつないだベトナム反戦・南ア反アパルトヘイト運動、日韓アジアの人権・フェミニズム運動など、越境と連帯の系譜を描く特集。
目次
越境と連帯の運動史―日本の「戦後」をとらえかえす
アメリカ人留学生のベトナム反戦運動―太平洋を横断する運動空間のなかの沖縄
反アパルトヘイトの旅の軌跡―「遠くの他者」との連帯のために
インタビュー 武藤一羊さん 党・国家に依らない民衆のインタナショナルへ―一九七〇年前後の経験からたどる“越境と連帯”の運動史
地続きの朝鮮に出会う―ウトロ地区と向き合った京都府南部地域の市民運動の軌跡
インタビュー 内海愛子さん 在日朝鮮人問題を出発点に、日本の「帝国主義」を問う―日本朝鮮研究所、アジアの女たちの会の時期まで
インタビュー 浜田和子さん ノリス恵美さん イルゼ・レンツさん ベルリンの街で女が集まったら―一九八〇~二〇二〇年代「ベルリン女の会」の歩み
インタビュー 河野尚子さん ソーシャルワーカーとして、JFCとその母親たちに寄り添う―マリガヤハウス・河野尚子の活動経験から
社会運動アーカイブズインタビュー 古屋淳二さん(アナキズム文献センター) 運動のための本棚をめざして
書評
著者等紹介
大野光明[オオノミツアキ]
1979年生まれ。滋賀県立大学人間文化学部教員
小杉亮子[コスギリョウコ]
1982年生まれ。埼玉大学教養学部教員
松井隆志[マツイタカシ]
1976年生まれ。武蔵大学社会学部教員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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