価値を生む心理学―人と製品・サービスを結ぶ科学

小俣 貴宣【編著】/原田 悦子【編集協力】

新曜社（2022/05発売）

• サイズ 46判／ページ数 240p／高さ 19cm
• 商品コード 9784788517721
• NDC分類 140
• Cコード C1011

出版社内容情報

グローバル化、多様化する時代、モノづくりとサービスに心理学は欠かせない方法論とスキルを提供する。しかしそのことは、企業・大学・学生に十分認識されていない。心理学を活用した実践事例を紹介しつつ、心理学人材を活かすための具体的方策を提言。

内容説明

企業・産業・社会の問題解決に心理学を！複雑で不確実性の高い時代、科学としての心理学は顧客やユーザの経験価値のみならず、企業や産業、社会に豊かな価値をもたらす。しかしこうした心理学の効用は、広く社会に知られていない。産業・社会の問題解決に心理学、そして心理学人材を効果的に活用するための方策を、産学の第一線で活躍する心理学の専門家の実践事例を交えつつ提言。

目次

序章　心理学は「役に立つ」のか
第１章　心理学はどのような学問か
第２章　製品・サービスを通じた「未来の経験」の創出と人間中心設計
第３章　心理学は人間中心設計の推進においていかに関与するのか
第４章　製品・サービスの創出に向けた実践における心理学の活用事例
終章　心理学と心理学人材をより良く活かしていくための留意点

著者等紹介

小俣貴宣［オマタタカノブ］
東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。博士（工学）。現在、ソニーグループ株式会社Ｒ＆Ｄセンター先端研究部シニアコグニティブサイエンティスト、慶応義塾大学環境情報学部非常勤講師、大阪大学大学院人間科学研究科附属未来共創センター心理・行動フォーサイトラボメンバー

原田悦子［ハラダエツコ］
筑波大学大学院心理学研究科博士課程修了。教育学博士。現在、筑波大学人間系教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[Go Extreme]

心理学は「役に立つ」のか 「人にとってより良い」環境を作るための科学 なぜモノづくりに「科学としての」心理学が必要か モノづくりと心理学─枠組みと紹介、そしてそこで考えたいこと 基盤となる心理学を求めて 心理学はどのような学問か 製品・サービスを通じた未来の経験の創出と人間中心設計 心理学は人間中心設計の推進においていかに関与するのか　 製品・サービスの創出に向けた実践における心理学の活用事例 リビング・ラボとしてのみんなの使いやすさラボと心理学 心理学と心理学人材をより良く活かしていくための留意点

2022/06/17

[n-shun1]

心理学は神秘的なイメージやあやしげなイメージを持たれることが多く，少し学ぶとその中途半端に科学的な方法を持つことから，難解さを感じて遠ざかる人や非科学的と判断して遠ざかる人を生み出す。本書で言う「経験価値思考プロセス」という考えは人間の心が価値を生み出す装置であり，経験価値を豊かに（あるいはマイナス回避）する工夫をしていくためには心理学の専門的知識や技能，方法論は役立つ。その実例を複数紹介している。そのためにも「正しい」心理学をしっかりと習得し実践する経験ができる場を残しておく必要があるだろう。

2023/05/04