内容説明
生まれて数年で語りだすヒトの能力。声の質も話し方も千変万化の話し声の中から、子どもはどのようにして「言語の音」と「それ以外」を区別し、豊かなコミュニケーションを築いてゆくのか。言葉と音、気持ちや意味をめぐる謎を問い、認知科学の面白さを味わう入門書。
目次
1章 乳児向け発話の効用(小さな子どもに対する特徴的な話し方;子どもも好きな乳児向け発話(IDS) ほか)
2章 ピッチの上げ下げ―言語なのか、言語でないのか(言語による違い;中国語環境で育つ子どもの場合 ほか)
3章 “言語の音”のイメージ(もともとそういう“音”なのか、経験から作られるのか;誰もが同じ“音”から思い浮かべる共通のイメージ? ほか)
4章 話し手の気持ちを読み取る(言葉と話し方と気持ち;「口調か言語内容か」を調べる ほか)
著者等紹介
針生悦子[ハリュウエツコ]
東京大学大学院教育学研究科教授。1988年お茶の水女子大学文教育学部卒、1995年東京大学大学院教育学研究科博士課程修了、博士(教育学)。青山学院大学文学部専任講師、助教授、東京大学大学院教育学研究科准教授をへて2015年より現職。専門は、発達心理学、認知科学。言語とコミュニケーションとその周辺についての発達研究に従事。日本教育心理学会城戸奨励賞(1992年)、日本心理学会研究奨励賞(2000年)、日本心理学会優秀論文賞(2016年)、日本認知科学会論文賞(2017年)など受賞
内村直之[ウチムラナオユキ]
科学ジャーナリスト。1952年東京都生まれ。81年東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程満期退学。物性理論(半導体二次元電子系の理論)専攻。同年、朝日新聞入社。同社福井、浦和支局を経て、東京・大阪科学部、西部本社社会部、『科学朝日』、『朝日パソコン』、『メディカル朝日』などで科学記者、編集者として勤務した後、2012年4月からフリーランスの科学ジャーナリスト。12年から17年まで慶応義塾大学で「ライティング技法ワークショップ」、13年から法政大学で「社会と科学」の講義を担当、14年から北海道大学CoSTEPで客員教授としてライティングなどを指導(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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Natsuko
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