内容説明
ポストナラトロジーは人工知能や認知科学を全面的に取り入れ、「物語生成」の側面を強調する。映画、詩、駄洒落、ゲーム、広告、精神現象など幅広い分野の物語コンテンツ生成の実践から、世界を物語るための可能性を集合し、活用するための試行集。
目次
ポストナラトロジー、その様々な試み―物語生成のポストナラトロジーとの関わりにおいて
映像と現実、その異化
比喩を生成する人工知能は可能か?
笑う人工知能
詩を計算機で自動生成してみる
物語自動生成ゲームにおける驚きと物語―驚きに基づくストーリー生成のためのギャップ技法
インタラクティブ広告映像生成システムの開発―点在する生活映像から個人のための映像を生成する
未来を創るために、ストーリーテリングを解明する―Creative Genome Projectにおける解析方法とその応用について
認知的コンテンツ生成への招待―味覚の多相的なコンテンツ生成の研究事例紹介
美術館の中の「ことば」
障害者支援のための情報学的物語分析の提案―テキストマイニングと物語論による混合研究法
物語受容における「ストーリー」と「背景」への注目―物語生成論による自閉スペクトラム症の理解
本書のまとめからポストナラトロジーと物語生成の多層的な研究・開発構想へ
著者等紹介
小方孝[オガタタカシ]
岩手県立大学ソフトウェア情報学部教授。1958年神奈川県生まれ。1983年早稲田大学社会科学部卒業。民間企業を経て、1992年筑波大学大学院修士課程経営システム科学専攻修了、1995年東京大学大学院工学系研究科博士課程先端学際工学専攻修了。博士(工学)。東京大学先端科学技術研究センターを経て、1997年山梨大学工学部助教授、2005年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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