内容説明
触れることがはばかられる時代、私たちは“自分事”として身体や他者、世界を感じられるのか?“自己と他者”という根源的な問いに対して、認知科学のワークショップや触覚・身体感覚のテクノロジーから異能の研究者がアプローチする。
目次
1章 「認知」と「表現」(認知は閉じている;表現は情報を生み出す ほか)
2章 テクノロジーによる自分の感覚や身体の自分事化(認知世界を知るために;眼が動いてはじめて見えるもの ほか)
3章 触/身体感覚のデザイン(触/身体感覚=ハプティクス;質感のメカニズムと提示 ほか)
4章 意識下の自分との協働(“もっとも身近な他人”;他者とのコミュニケーション ほか)
著者等紹介
渡邊淳司[ワタナベジュンジ]
1976年生まれ。NTTコミュニケーション科学基礎研究所人間情報研究部上席特別研究員(NTTサービスエボリューション研究所2020エポックメイキングプロジェクト兼任)。2005年東京大学大学院情報理工学系研究科修了。博士(情報理工学)。人間の知覚特性を利用したインタフェース技術を開発、展示公開するなかで、人間の感覚と環境との関係性を理論と応用の両面から研究している。また、文化庁メディア芸術祭での受賞、Ars Electronica Prixでの受賞や審査員等、表現・体験領域での活動にも関わる。主著に『情報を生み出す触覚の知性―情報社会をいきるための感覚のリテラシー』(化学同人、2014年、毎日出版文化賞(自然科学部門)受賞)ほか
内村直之[ウチムラナオユキ]
科学ジャーナリスト。1952年東京都生まれ。81年東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程満期退学。物性理論(半導体二次元電子系の理論)専攻。同年、朝日新聞入社。同社福井、浦和支局を経て、東京・大阪科学部、西部本社社会部、『科学朝日』、『朝日パソコン』、『メディカル朝日』などで科学記者、編集者として勤務した後、2012年4月からフリーランスの科学ジャーナリスト。基礎科学全般、特に進化生物学、人類進化、分子生物学。素粒子物理、物性物理、数学、認知科学などの最先端と研究発展の歴史に興味を持つ。12年から17年まで慶應義塾大学で「ライティング技法ワークショップ」、13年から法政大学で「社会と科学」の講義を担当、14年から北海道大学CoSTEPで客員教授としてライティングなどを指導している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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