プライヴァシーの誕生―モデル小説のトラブル史

個数:

プライヴァシーの誕生―モデル小説のトラブル史

  • 提携先に在庫がございます【僅少】
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    (※複数冊ご注文はお取り寄せとなります)
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫状況は刻々と変化しており、ご注文手続き中やご注文後に在庫切れとなることがございます。
    ◆出荷予定日は確定ではなく、表示よりも出荷が遅れる場合が一部にございます。
    ◆複数冊をご注文の場合には全冊がお取り寄せとなります。お取り寄せの場合の納期や入手可否についてはこちらをご参照ください。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 306p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784788516854
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C1090

内容説明

私小説が書けなくなる!?私的領域と文学の変容。プライヴァシーや個人情報への配慮がゆきわたった現代において、実在の人物に基づくリアルな小説は書きにくくなっている。だが、かつてはそうでなかった―。藤村や芥川、三島由紀夫「宴のあと」、柳美里「石に泳ぐ魚」などのモデル小説を取り上げ、「表現の自由」と私的領域との相克を追い、「プライヴァシー」概念の成立と小説のゆくえを考える。

目次

序章 モデル小説とプライヴァシー
第1章 モデル問題の登場―内田魯庵「破垣」の発禁と明治の社会小説
第2章 写実小説のジレンマ―トラブルメーカー島崎藤村と自然主義描写
第3章 大正、文壇交友録の季節―漱石山脈の争乱1
第4章 破船事件と実話・ゴシップの時代―漱石山脈の争乱2
第5章 のぞき見する大衆―『講談倶楽部』の昭和戦前期スポーツ選手モデル小説
第6章 “プライヴァシー”の誕生―三島由紀夫「宴のあと」と戦後ゴシップ週刊誌
第7章 “芸術性”をいかに裁くか―昭和末、高橋治「名もなき道を」の勝訴
第8章 モデル小説の黄昏―平成、柳美里「石に泳ぐ魚」のデッドエンド
終章 ネット社会のプライヴァシーと表現

著者等紹介

日比嘉高[ヒビヨシタカ]
1972年、愛知県名古屋市生まれ。筑波大学大学院博士課程文芸・言語研究科修了。博士(文学)。カリフォルニア大学ロサンゼルス校客員研究員(2002‐03)。ワシントン大学客員研究員(2009)。2009年から名古屋大学大学院文学研究科(現・人文学研究科)准教授。専攻は日本近現代文学・文化論、日系移民文学論、出版文化論など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

39
漱石、鷗外、藤村から芥川、谷崎、太宰まで日本の近現代文学はモデル小説で発展してきた。書かれたことで破滅した人もいたが、私的領域の侵害は問題にもされなかった。しかし三島由紀夫の『宴のあと』裁判以降、プライバシーを侵したとしてトラブルになったモデル小説を取り上げて両者の関係を改めて検討する。読者がモデルを穿鑿し話題になって売れる一方で、芸能人がSNSに投稿した情報から自宅を突き止められて犯罪被害に遭う時代。どこまでがプライバシーか明確に分ける基準が見えなくなっている今、文学の未来を考える上で避けられぬ問題だ。2020/12/26

かんちゃん

1
私的領域の変遷は、ここにきて急激に変化してきた。 大正時代の問題は、今の問題とは大きく違う。 自らさらす、ネット時代におけるプライバシー侵害とは、どこに目線を置けば良いのか? 難しくなってきましたね。2024/10/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/16359031
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品