内容説明
グローバル化し激変する21世紀の世界と日本を把握し、主権者として社会の変え方を考えていくための社会学とは?21世紀社会の一次構造をまずとらえ、その概要を把握したうえで、平和、食、知の共同性を基礎に、格差を克服しつつ、地球環境に親和的で身体的多様性を許容する、社会システム形成のための主体を追究する。
目次
“現代社会への見方を変える”21世紀社会の一次構造―「ニューノーマル」な現実をふまえて
“現代社会の概要を把握する”21世紀社会の概要と主体形成―社会理論と現代の問題・歴史・構造・意味・戦略・主体
“現代社会学の理論を参照する”社会学にとっての時代の課題と解決策―不寛容社会を題材として
“市民として食と農を支える”現代社会における食と農―市民とコモンズの観点から
“情報ネットワークで市場を越える”「情報の消費化」と情報のコモンズ―レッシグのコモンズ論を手がかりとして
“事例に即して資本主義の今後を考える”資本主義はいかにして終わるのか―移行論の新たな展開に向けて
“東アジア・東南アジアを重視する”一体化する東アジア・東南アジアの産業構造―インドネシアと日本の関係を中心に
“事業体としての企業コミュニティを再検討する”企業コミュニティと労使関係―日立と資生堂労組の事例を中心に
“現代的主体性の契機を見いだす”階層研究の死角と社会学的伝統の射程―集合性をめぐるアプローチ
著者等紹介
庄司興吉[ショウジコウキチ]
東京大学名誉教授。博士(社会学)。東京大学文学部社会学専修課程卒業、同大学院社会学研究科博士課程単位取得退学、法政大学社会学部専任講師、同助教授、東京大学文学部助教授、同教授(社会学第一講座)、同大学院人文社会系研究科教授(社会学専攻)、清泉女子大学教授(地球市民学担当)を歴任。日本社会学会理事、関東社会学会会長、などを歴任。社会学系コンソーシアム理事長も務める(2009‐2014年)。東京大学消費生活協同組合理事長(1999‐2003)をへて、全国大学生活協同組合連合会副会長(2004‐2005)、同会長理事(2005‐2014年)、同顧問(2014‐)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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