内容説明
パーソンセンタード・アプローチ(PCA)は、心理臨床家・教育者としての実践や自己実現にどう生きたのか。15人のPCAの実践者がその歩みを振り返りつつ、苦労や喜び、葛藤、印象深い想い出、現在の心境、将来の展望を自在に語り、効率主義の蔓延する現代社会におけるPCAの今日的意義を問う。
目次
クライエント中心療法がわかるまでの私的軌跡(飯長喜一郎)
共感、感情移入、自己投入(小林孝雄)
かかわる・つなぐ・ゆだねる―PCAのなす「対話」(坂中正義)
来談者中心療法から多面的アプローチ、そしてフォーカシングへ(伊藤研一)
「パーソン中心」を求めて(堀尾直美)
傾聴(リスニング)について(大澤美枝子)
私なりのパーソンセンタード・カウンセリングへの道(吉原啓)
パーソンセンタード・カウンセリングの可能性(三國牧子)
パーソンセンタード表現アートセラピーと私(小野京子)
日舞、パーソンセンタード・アプローチ、アサーションとの出会い(園田雅代)
セラピストのスタンスの研究からナラティヴ・プラクティスへ(無藤清子)
共感的理解によるクライアント中心療法の定式化をめぐって(岡村達也)
パーソンセンタード・アプローチとオープンダイアローグ(本山智敬)
パーソンセンタード・セラピストという自覚(中田行重)
私のパーソンセンタード・アプローチの未来像を求めて(村山正治)
著者等紹介
飯長喜一郎[イイナガキイチロウ]
東京大学教育学部卒業。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得満期退学。臨床心理士。お茶の水女子大学家政学部教授、日本女子大学人間社会学部教授などを経て、国際医療福祉大学大学院医療福祉学研究科臨床心理学専攻特任教授
園田雅代[ソノダマサヨ]
東京大学教育学部卒業。東京大学大学院教育学研究科教育心理学専攻修士課程修了。臨床心理士、公認心理師。玉川大学文学部助手、講師、助教授、創価大学准教授などを経て、創価大学大学院臨床心理専修課程教授、創価大学心理教育相談室室長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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