内容説明
『音楽の教科書』は、私たちに何を教えようとしてきたのか。音楽を楽しむことと、「音楽の授業」が別物だと私たちが確信しているのはなぜなのか。私たちはなぜ、かつての音楽の授業の内容を忘れているのか。日本の「近代化」に音楽が果たした役割を確認し、平成30年間分の教科書と指導要領のびっくりする内容とその目的を検証しつつ、現行の「音楽の教科書」を来るべき新しい時代にどう使えるか、稀代のジャズミュージシャン/批評家が提示する初の試み。
目次
イントロダクション 音楽の教科書を読んでみる(なぜ読むのか;初めて体験する「音楽を学ぶことの楽しさ」 ほか)
第1章 小学校のおんがくの教科書(覚えたことを忘れてはじめて、「使える」ものになる;小学一年生の教科書をめくってみる ほか)
第2章 中学校の音楽の教科書(どんどん増えてる「日本の伝統音楽」;教科書の半分が和太鼓・箏・三味線・篠笛・尺八だった ほか)
第3章 高校の音楽の教科書(高校の音楽は選択科目です;J‐POPも情熱大陸も初音ミクも ほか)
著者等紹介
大谷能生[オオタニヨシオ]
1972年生まれ。音楽(サックス、エレクトロニクス、作編曲、トラックメイキング)/批評(ジャズ史、20世紀音楽史、音楽理論など)。1996年~2002年まで音楽批評誌「espresso」を編集・執筆。自身のジャズ・プロジェクトMJQTの他、sim、JazzDommunisters、蓮沼執太フィルなど多くのバンドに参加。また、これまで50本以上の舞台作品の音楽を担当している。吉田アミとの「吉田アミ、か、大谷能生」では朗読/音楽/文学的実験をおこなう。山縣太一作・演出・振付の演劇作品『海底で履く靴に紐がない』『ドッグマンノーライフ』『ホールドミーおよしお』(「2017/CoRich舞台芸術まつり」にて演技賞受賞)では主演を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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