内容説明
ドストエフスキーなどの“金の時代”と革命初期のロシア・アヴァンギャルドの谷間で失われていたロシアの“世紀末”が今、“銀の時代”として復活している。チェーホフ、ブローク、ヴルーベリ、そしてディアギレフのバレエ・リュスなどである。文学、美術を中心に、都市、建築、工芸、バレエ、オペラなどで多面的に生き生きとこの時代を描ききった、著者の“ロシア三部作”完結編。図版百点。
目次
プロローグ(“銀の時代”へのレクイエム―『ドクトル・ジバゴ』の世界;“銀の時代”とはなにか;ロシア・ルネサンス)
第1部 世紀末都市の詩学―“銀の時代”の文学(ロシアの世紀末都市;“銀の時代”の光と影―ロシア世紀末文学)
第2部 失われた時の幻影―“銀の時代”の美術(ロシアの世紀末美術―失われた世代;ディアギレフと『芸術世界』;“銀の時代”の画家たち)
エピローグ “銀の時代”ふたたび(ポスト『芸術世界』;“銀の時代”復活;“銀の時代”のエロス;“銀の時代”から“鉄の時代”へ)
著者等紹介
海野弘[ウンノヒロシ]
1939年、東京生まれ。1962年、早稲田大学文学部卒業。世紀末から現代まで、美術・音楽・映画など多彩な文化が交錯する都市空間をテーマに、ジャンルを超えた刺激的な評論活動をつづけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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