メルヒェン叢書<br> 「赤ずきん」のフォークロア―誕生とイニシエーションをめぐる謎

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メルヒェン叢書
「赤ずきん」のフォークロア―誕生とイニシエーションをめぐる謎

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  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784788513624
  • NDC分類 950.28
  • Cコード C1090

出版社内容情報

童話「赤ずきん」の多くの謎。それがフランス各地に伝わる伝承に由来することを、通過儀礼の視点と合わせ、明らかにする。

「赤ずきん」のお話は、とても短いのに、「シンデレラ」と並んで人気があります。しかしこのお話には多くの謎があります。ペローとグリムでは結末が全く違います。一方は狼に食べられてそれっきり、他方は狼が腹をさかれて生き返る。女の子が狼と同衾したり、殺されたおばあさんの血を食べるところなど、童話とは思えない残酷な場面もあります。そもそも女の子の名前「赤ずきん」というのはペローの創案ですが、どこから来たのでしょうか。

本書は、それがフランス各地に伝わる「胞衣に包まれて生まれた子ども」伝承(「禍々しい」被りものに包まれて生まれた子どもだが超能力がある)に由来することを、レヴィ=ストロースの弟子ニコール・ベルモンの説に拠りながら明らかにします。さらに、この話を少女が大人の世界に生まれ変わる通過儀礼の物語とする著者の説と併せて、「赤ずきん」の謎をフォークロアの世界にさぐります。

内容説明

世界中で大人気の「赤ずきん」。この話ほどさまざまな解釈を生んでいる物語はない。少女がおばあさんの血肉を食べたり、服を一枚一枚脱いでいったり、狼と同衾したり、…。これら童話とは思えないテーマを、民間伝承を通して、少女が大人になるための通過儀礼と見なし、“赤ずきん”という被りものにひそむ謎の追求によって、この「愛らしい」物語に斬新な分析を提示する。

目次

「赤ずきん」の謎
第1部 ペロー童話と伝承のはざま(ペロー童話と「赤ずきん」伝承;さまざまな「赤ずきん」解釈;イニシエーションの習俗と「赤ずきん」)
第2部 赤ずきんと胞衣(赤ずきんちゃんは、なぜ“赤ずきん”を被っているのか;神話の卵は割れて;ニコル・ベルモン『誕生のシーニュ』を読む)
「赤ずきん」の謎は解けたか?
付録 「赤ずきん」の物語(ペロー童話の「赤ずきん」;グリム童話の「赤ずきん」;フランス各地の「赤ずきん」伝承)

著者等紹介

私市保彦[キサイチヤスヒコ]
東京生まれ。1956年、東大仏文科卒業。1958年、東大大学院比較文学科修士課程卒業。武蔵大学名誉教授

今井美恵[イマイミエ]
東京生まれ。千葉大学大学院文学研究科修了。専門は詩とフランス文学、および文学理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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