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内容説明
人に自由意志はあるのか?感情と、道徳的判断や刑罰との関係は?薬物や機械による心的・身体的機能拡大はどこまで可能なのか?許されるのか?脳研究がもたらした新しい哲学的・人間学的問題への挑戦。
目次
1 道徳の神経哲学
2 社会脳研究と自由意志の問題
3 社会脳研究と社会との関係―脳神経倫理の視点から
4 ニューロエンハンスメントの倫理
5 社会脳と機械を結びつける
6 笑いの神経科学
7 快感脳・暴力脳・社会―ブレインマシンインターフェースの余白に
8 刑法における嫌悪感情の役割と社会脳―リーガル・モラリズムと嫌悪感情
著者等紹介
苧阪直行[オサカナオユキ]
1946年生まれ。1976年京都大学大学院文学研究科博士課程修了、文学博士(京都大学)。京都大学大学院文学研究科教授、文学研究科長・文学部長、日本学術会議会員などを経て、京都大学名誉教授、日本ワーキングメモリ学会会長、日本学術会議「脳と意識」分科会委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
素朴実在論くん
2
BMI議論にて「拡張された心」概念を導入する場合の話が特に興味深く、検討の価値があるかと思った。拡張された心概念には共感するが、一方で非侵襲型のBMIが拡張された心概念の導入で揺るぐかと言うとまた話は異なるように感じた。また、リーガルモラリズムと嫌悪感情の関連の話も興味深い。2024/07/30
hanan
2
個人的に面白かったのは、人は自分の過去の不道徳な行為を心に想起するだけで、それを埋め合わせるような行動をするという研究。もう一つは、自由意志の話し。人には自由意志がありそれが尊重されるんだけども、調べてみると、自分が「決定した」と自覚するより前に脳が決定してるそうで。 じゃあ、責任の所在はどうなるん?ということで、おもしろい。 詳しくはmixiレビューに書きました。2015/10/03