社会調査史のリテラシー―方法を読む社会学的想像力

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  • サイズ A5判/ページ数 604p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784788512191
  • NDC分類 361.91
  • Cコード C1036

内容説明

社会調査史とは何か。その意義を観察や記述や分析の具体的な技法からたどり、「量的/質的」などの不毛な二分法的カテゴリーを根源から問い直す。「社会」と「社会学」についての思考を一新させる刺激的論考。

目次

日本近代における都市社会学の形成
モノグラフィの都市認識
東京市社会局調査を発掘する
コミュニティ調査の方法的課題
ライフヒストリー研究の位相
量的方法と質的方法が対立する地平
コミュニケーションとしての調査
内容分析とメディア形式の分析
調査史のなかの『都市の日本人』
調査のなかの権力を考える
厚みのある記述をつくる
国勢調査「美談逸話」考
社会調査データベースと書誌学的想像力
テクノロジーと記録の社会性
図を考える/図で考える
『社会調査ハンドブック』の方法史的解読
「質的データ」論再考
社会調査のイデオロギーとテクノロジー
地域社会に対するリテラシー
都市を解読する力の構築

著者等紹介

佐藤健二[サトウケンジ]
1957年生まれ。東京大学文学部社会学専修課程卒業、同大学院社会学研究科修士課程修了、東京大学教養学部助手、法政大学助教授を経て、東京大学大学院人文社会系研究科教授(社会学、文化資源学担当)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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「量的/質的」という恣意的な二項対立を乗り越え、「社会」に対する認識をどのように生産し得るか、を「社会調査」という「方法」を相対化しながら真摯に問い続ける論考集。知識社会学としては読みやすく重要な指摘が繰り返される一方、「社会学」としてではなく「社会」として「社会調査的なるもの」「統計的なるもの」が持つ意味づけを期待していた部分についてはあまり多くの記述はなかった。2016/11/22

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