内容説明
病気や死別の苦しみの中で患者と家族が直面する「生きることへの問い」―ケア提供者は、どのように支えとなることができるのか、心理臨床的な知見や技を、どのように応用できるのか。
目次
第1章 患者と家族を理解するとはどういうことなのか(問いの設定;テーマにアプローチするための方法論の模索;質的な方法論の検討;採用した具体的な方法)
第2章 患者と家族の体験していること、そして心理学的な説明(「病気を意識する」「病院へ行く」(「病気のプロセス」第1相と第2相)
「病名がつく」(「病気のプロセス」第3相)
「病気と闘う」「病気とつきあう」(「病気のプロセス」第4相、第5相)
「死を意識する、死に逝くとき」(「病気のプロセス」(第6相))、そして「遺される人」(「病気のプロセス」(第7相-F)))
第3章 患者と家族を理解する―5つの覗き窓を通して(患者(家族)心理の陥穽―4つの覗き窓を通して
「喪失」の時を生きる患者と家族―5つめの覗き窓を通して)
第4章 「生きること」への理解とケア(「生きること」を問う―「こころ」を支える;「生きること」を問う人とともに;「病棟心理臨床」への模索)
第5章 患者と家族の理解とケアのための理念モデル(「人間としての健やかさ」概念の検討;医療の場における「健康」および「人間としての健やかさ」;「人間としての健やかさ」再考;「つながりあういのち」の理念モデルの探求;ヒューマン・ケア心理学の模索)
著者等紹介
木村登紀子[キムラトキコ]
1964年東北大学文学部(心理学)卒業。1966年東北大学大学院文学研究科修士課程(心理学専攻)修了。1968年東北大学大学院文学研究科博士後期課程中退。2005年東北大学より博士(文学)。現在、淑徳大学総合福祉学部教授、聖路加看護大学名誉教授、指導健康心理士、臨床心理士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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