出版社内容情報
もはやタブーとしてではなく、複雑化・多様化した中国・文化大革命の記憶。膨大な回想録から丹念に跡づけた力作。
内容説明
文化大革命とは何だったのか、そこで何が起こったのかではなく、人びとの多様な記憶と回想を手がかりに、当事者にとっての意味を探り、国家の言説を相対化する。歴史研究に壮大なパラダイム・チェンジを企図する気鋭の力作。
目次
序章 「文化大革命の記憶」とは
第1章 「文化大革命の記憶」への接近のしかた
第2章 文革研究の現状と本書の位置づけ
第3章 文革をめぐる言説の変遷
第4章 言説空間の変容―一九八〇~九〇年代の文化の政治
第5章 個人記憶の共同化1―『随想録』の場合
第6章 個人記憶の共同化2―『思痛録』の場合
終章 記憶と忘却の政治学
著者等紹介
福岡愛子[フクオカアイコ]
1950年、新潟県生まれ。1972年、新潟大学人文学部卒業(英米文学専攻)。2007年、東京大学大学院人文社会系研究科修士課程修了。現在、同博士課程在籍。社会学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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