出版社内容情報
私たちが採用する新しい出発点とは、ギブソン理論(アフォーダンス理論)とコネクショニスト・モデル、そしてその背景にある「複雑系の科学」の視点です。・・・・本書では、自閉症を脳のネットワークレベルの障害という本質から理解するための理論を紹介し、そこから生じるさまざまな認知能力の障害とはどんなものであるのか、そして具体的に現れる自閉症の各種症状がなぜ生じるのかを説明し、さらには自閉症児者への療育の具体的な指針を提示しています。(「はじめに」より)
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【関連書籍】
『 脳から心の地図を読む 』 アンドリアセン著 (定価6825円 2004)
『 脳 回路網のなかの精神 』 シュピッツァー著 (定価5040円 2001)
『 アフォーダンスの心理学 』 リード著 (定価5040円 2000)
【新 刊】
『 心の問題への治療的アプローチ 』 スーザン・ケイヴ著 (定価2310円 2007.9月)
内容説明
自閉症の困難の本質とは?日々の療育をより効果的にするための新しい認知科学にもとづく理論モデルを懇切に紹介。大反響ブログ“お父さんの「そらまめ式」自閉症療育”のそらパパと臨床心理学者のコラボレーション。
目次
第1章 自閉症はどう理解されてきたか(自閉症とは;自閉症論の歴史 ほか)
第2章 認知科学の新たな流れ―ギブソン理論とコネクショニズム(認知科学と人工知能;人工知能研究の挫折―フレーム問題 ほか)
第3章 従来の自閉症モデルの問題点(自閉症理論の四つの大きな流れ;これまでの認知心理学的アプローチの問題点 ほか)
第4章 新しい自閉症のモデル(自閉症の四つのパラドックス;「抽出」と「一般化」 ほか)
第5章 具体的な療育の取り組みについて(新しいモデルに基づく自閉症療育のポイント;「環境との相互作用」のスイッチを入れる ほか)