出版社内容情報
近年あつい信仰を集める仏教集団『真如苑』。信者への分厚いインタビューを行い、従来の宗教研究を超える視点と文体、物語論敵構想、質的分析と計量的分析の統合という新しい試みによって、現代日本の底流にある宗教的心情を救い上げる。
内容説明
気鋭の社会学者が、信仰の核心に肉薄する新たな“文体”と“方法”を創造して仏教集団『真如苑』の全体像をその内面から鮮烈に描き出し、現代日本社会に底流する宗教的心情を掬い上げる。
目次
第1章 方法論ノート
(真如苑の概要;研究史の概括 ほか)
第2章 教えの創成(伊藤文明;内田友司 ほか)
第3章 霊能者とネットワークの計量的分析(霊能者のプロフィール;発展の準備期間としての70年代 ほか)
第4章 霊能の計量テキスト分析(信仰の中のことば;霊位向上のデータ化 ほか)
第5章 霊位向上の物語(インタビューのデータ化;ライフヒストリーのマップ化 ほか)
著者等紹介
秋庭裕[アキバユタカ]
1958年、群馬県生まれ。1981年、同志社大学文学部卒業。1990年、大阪大学大学院人間科学研究科博士課程単位修得退学。現在、府立大阪女子大学人文社会学部助教授、博士(人間科学)
川端亮[カワバタリョウ]
1959年、大阪府生まれ。1984年、京都大学文学部卒業。1989年、大阪大学大学院人間科学研究科博士課程単位修得退学。現在、大阪大学大学院人間科学研究科教授、博士(人間科学)
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