出版社内容情報
昨年4月発行の第1号は大反響を呼び、3刷となりました。第2号はさらに内容を充実させ、今回から「特集」が設定されました。巻頭を飾るのは、KJ法で名高い川喜田二郎先生への松沢哲郎、やまだようこ両氏の「インタビュー論文」です。ほか実験心理学者の論文とそれへの反論、社会学者の論文とそれに関する審査委員とのやりとりを小論文として掲載するなど、学問枠を超えた質的研究の方向性を指し示す刺激的な一冊に仕上がっています。★刊行は毎年1回、4月頃です。
特集論文:イメージと語り
「KJ法の原点と核心を語る」(川喜田二郎・松沢哲郎・やまだようこ)
「4人の震災被災者が語る現在」(矢守克也)
「再帰的近代としての高齢化社会と人間形成」(小倉康嗣)
「コメント論文:審査意見に対するリプライ」(小倉康嗣)
「『適応的』とされる失語症者の構築する失語の意味」(能智正博)
「ズレのある類似とうつしの反復」(やまだようこ)
一般論文
「断乳をめぐる母親の内的経験」(坂上裕子)
「園生活の中で泣きが多かったある子どもの事例」(柴坂寿子・倉持清美)
「生死の境界での語り―実験心理学からみた質的心理学」(菅村玄二)
「『実験心理学』と『質的心理学』の相互理解のために」(やまだようこ)
「『構造構成的質的心理学』の構築」(西條剛央)
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【関連書籍】
『 ワードマップ エスノメソドロジー 』 前田泰樹ほか編 (定価2520円 2007.8月)
『 グラウンデッド・セオリー・アプローチ 』 戈木クレイグヒル滋子著 (定価1890円 2006)
『 質的心理学 』 無藤隆ほか著 (定価2310円 2004)
【新 刊】
『 質的心理学の方法 -- 語りをきく 』 やまだようこ編 (定価2730円 2007.9月)
目次
特集論文 イメージと語り(KJ法の原点と核心を語る―川喜田二郎さんインタビュー;4人の震災被災者が語る現在―語り部活動の現場から;再帰的近代としての高齢化社会と人間形成―“意味感覚としての隠居”をめぐる現代中年のライフストーリーから;コメント論文:審査意見に対するリプライ ほか)
一般論文(断乳をめぐる母親の内的経験―断乳時期の決定に関与した要因に着目して;園生活の中で泣きが多かったある子どもの事例―園における個人史と変容;生死の境界での語り―実験心理学から見た質的心理学;「実験心理学」と「質的心理学」の相互理解のために―菅村論文へのコメント ほか)
BOOK REVIEW
著者等紹介
無藤隆[ムトウタカシ]
お茶の水女子大学子ども発達教育研究センター教授
やまだようこ[ヤマダヨウコ]
京都大学大学院教育学研究科教授
麻生武[アサオタケシ]
奈良女子大学文学部教授
南博文[ミナミヒロフミ]
九州大学大学院人間環境学研究院教授
サトウタツヤ[サトウタツヤ]
立命館大学文学部心理学科助教授
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