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近代科学と聖俗革命 (新版)

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  • サイズ B6判/ページ数 312p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784788508026
  • NDC分類 402
  • Cコード C1040

出版社内容情報

17世紀科学革命の重要性は今日ひろく知られているが、現代科学の基本的枠組を決定したもう一つの革命―真理の聖俗革命―の重大な意味はまだ知られていない。啓蒙期科学思想とそこに胚胎した科学的人間観のなかに現代科学の危機の根源を透視する。

新版へのまえがき
まえがき
第Ⅰ部 近代を分つもの
序章 聖俗革命
第一章 デカルトかニュートンか
第二章 自然における聖から俗へ
第三章 『百科全書』の成立―ディドロ
第四章 『百科全書』の哲学―ダランベール
第五章 啓蒙近代の意義

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

富士さん

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特に2部の擬人化の範囲に関する話が面白く興味深いものでした。人がどこまでを自分になぞらえて理解するかは世界観に関わるものなので、学問的な観察の立ち位置を超えて実生活上の振る舞いの軸になるものです。動物や2次元にごく自然に人格を認める状況もあれば、関係ない人間をモノに対するように冷淡に扱う状況もあり、それが個人や社会が持つ基本的な世界観として錯綜して存在するのが現実なのだと思います。言うまでもなく科学論の本ですが、広範に引かれる科学者たちの言葉から倫理や常識を論じる際の足がかりとしても使える論だと思います。2013/08/06

atsushino9

0
「聖」なるものと「俗」なるものの間。2013/07/10

taming_sfc

0
村上陽一郎先生による2002年の新版。旧版は1976年。村上先生がかねてから主張する、近代科学の開始を19世紀とする説において、17世紀の科学革命説との差異を際立たせるために、かつその説明能力を確たるものとするために、「聖俗革命」というエポックメーキングを設定する。本書は、その聖俗革命について中心的に述べられた書下ろし書籍である。特に、啓蒙主義時代、百科全書、デカルトあたりに興味関心のある大学生諸君にとっては、必読書といえるであろう。2011/07/22

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