出版社内容情報
パソコン通信,衛星放送など情報ツールが進歩・多様化するなか,現代における個人と個人,個人と社会の相互作用はいかに生成・変容しているか。コミュニケーションの実際・制度・意識の面から,個人と社会の境界を揺るがすメディア空間の変動を見通す。
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【関連書籍】
『 社会科学の理念 』 P・ウィンチ著 (定価2100円 1977初版を復刊)
『 マス・コミュニケーション理論 』 バラン、デイビス著 (上3780円 下3465円 2007.5月)
『 誰のためのデザイン 』 ノーマン著 (定価3465円 1995)
【新 刊】
『 メディアオーディエンスとは何か 』 ロス、ナチンゲール著 (定価3675円 9月刊行予定)
内容説明
“個人と社会のインターフェイス”とは、「個人的なもの」と「社会的なもの」が定位され、隔てられていく界面であり、同時に、「個人的なもの」と「社会的なもの」が接し、つなぎ合わされる界面であるがゆえに、それが揺らげば社会そのもの、個人そのものが大きく変動しかねない結節状況である。本書に収められた論文がトレースした軌跡が、インターフェイスの現在を明らかにする。
目次
第1部 テクノロジーと新しいインターフェイス(受け手の送り手化―新たな情報技術の浸透と市民からの社会的情報発信の飛び地;コンピュータ・コミュニケーションにおける個人と社会;テクノロジーとしてのメディアと個人―グラフィカルなインターフェイスの成立の背後)
第2部 インターフェイスとしての公共空間(コミュニケーション論としての公共圏議論―「受け手」が創る社会的意味空間;テレビ報道と政治の「祝祭」―テレビ政治再考のための視角と戦略)
第3部 インターフェイスと生成する社会(心のなかの〈個人と社会〉―世論調査と社会学的想像力;生成する意味、生成する社会)