出版社内容情報
社会と環境の関係を原理的に問うこと。環境問題を社会の存立そのものにかかわる問題としてとらえること。生態学から構造主義人類学,ポスト構造主義の言説論までの広範な領域を貫く堅固な論理展開と概念構成をもって困難な課題に応えた瞠目すべき達成。
・「週刊読書人」98.9.11 山本耕一氏評
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【関連書籍】
『 社会科学の理念 』 P・ウィンチ著 (定価2100円 初版1977を復刊)
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【新 刊】
『 ワードマップ エスノメソドロジー 』 前田泰樹ほか編 (定価2520円 8月刊行予定)
内容説明
社会理論は環境をいかに主題化しうるか。生態学、人類学、ポスト構造主義の言説論を3つの理論的支柱におき、人間社会と環境の関係把握に向けて新たな社会理論の構築をめざす。雄大な構想と緻密な概念構成により、未踏の理論領域へ到達を果たす。
目次
序章 問題設定
第1章 社会・環境関係の基底―生の生態的基盤
第2章 環境世界の構成―生命が開く世界
第3章 欲望と象徴的システム
第4章 象徴的システムの作動様式―トーテミズムを素材として
第5章 生産・労働と聖なるもの
第6章 複合的な社会的環境世界形成とアルチュセールの社会構想
第7章 言説としての社会―E・ラクラウとC・ムフの社会理論
第8章 言説展開の「複合性」―『社会=言説』理論をめぐる論争と言説展開の三局面
第9章 重層的決定と「ノイズからの秩序」
第10章 展望―結論にかえて
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