おとぎ話にみる人間の運命―個人の生を超えるものへ

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  • サイズ B6判/ページ数 146p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784788505391
  • NDC分類 943
  • Cコード C1011

出版社内容情報

 私たちはみな幸運児なのに,それに気づかないだけだ。素晴らしい好運児をめぐるグリム童話「三本の黄金の毛をもつ悪魔」を手がかりに,人間の運命とは何か,どうすればこの個人の生を超えるものを発見し自分のものにできるかを説得的に説く。

 おとぎ話はつねに、危険を引き受ければ、それだけの報いはあるということを告げる。なぜなら危険を引き受けることはには、私たちの人生を活気づけるという働きがあるからだ。それによって、私たち自身のものでありながら、安全を求めたがる傾向〔保身傾向〕のために分離されている諸所の様相が統合される。人生とは危険だ -- 生き生きとした人生を送りたければ、そのつど自分の可能性の範囲内でこの危険を受け入れ、人生に参加し、自らの運命を信頼するしかないのである。(「自分自身の運命に対する自信」より)

書 評
 「図書新聞」 96.12.10 鈴木晶氏評

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 【関連書籍】
 『 龍の中の燃える火 』 ローハイム著/ダンデス編 (定価3570円 2005)
 『 おとぎ話の社会史 』 J・ザイプス著 (定価3360円 2001)
 『 グリム童話 』 M・タタール著 (定価2940円 1990)

 【新 刊】
 『 老愚者考 』 クレイグ著/山中康裕監訳 (定価2205円 6月末刊行予定)

目次

三本の黄金の毛をもつ悪魔
自分自身の運命に対する信頼
福の皮
王が予言に腹を立てる
両親が子供を売る
箱のなかの捨て子のモチーフ
すり替えられた手紙
運命の約束がはじめて成就される
地獄への道
悪魔の黄金の毛〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Carlyuke

35
この子は・自分は運が良い, 守られているという信念は困難に立ち向かう強さを与える。また, 変化を恐れて現状維持を保とうとすることは害をもたらす。運命に守られていてもある局面では危険を犯して課題を解決する勇気を持って臨むことも求められる。2019/09/30

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