新曜社認知科学選書
テクノロジー・ウォッチング―ハイテク社会をフィールドワークする

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  • サイズ B6判/ページ数 313,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784788504608
  • NDC分類 504
  • Cコード C1011

出版社内容情報

 現代のテクノロジーのもつ、人間性を失わせる、という性質は長いあいだ関心を持たれてきたテーマである。私の目標はこういうテクノロジーの性質を攻撃することでも擁護することでもない。ただ、人々とテクノロジーのかかわり合いがいかに行われるかを理解し、不都合がどこにありそれがなぜ起こるのかを発見し、さらに何か手を打とうとすることである。いわば、私の目標はテクノロジー社会化、テクノロジーに人間性を与えることである。(本文より)

 ・「DESIGN NEWS」96.9.10 黒須正昭氏評 認知的ユーザビリティの研究に着手せよ
 ・毎日新聞 94.1.8 余録 書評
 ・「bit」94.5月 書評 安村通晃氏評
 ・「中央公論」94.3月 書評 加藤尚武氏評
 ・「ポリマーダイジェスト」93.11月 書評
 ・「「最新機器を教育してやろう」と愉快な文章で」(週刊朝日 93.11.26 書評 津野海太郎氏評)
 ・「現代生活の中の人口物」(週刊読書人 93.12.10 原田悦子)

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 【関連書籍】
 『 日常生活の認知行動 』 J・レイヴ著 (定価3780円 初版1995を復刊)
 『 交通事故はなぜなくならないか 』 ジェラルド・J・S・ワイルド著 (定価3675円 2007)
 『 <家の中>を認知科学する 』 野島久雄・原田悦子編 (定価3780円 2004)

内容説明

人間のためのテクノロジー?それとも、テクノロジーのための人間?ハイテク社会をフィールドワークしてみれば、そんな疑問が湧いてくる。『誰のためのデザイン?』のドクター・ノーマンが、想を新たに放ったますます軽妙、ますます辛辣な現代ハイテクノロジー批判。

目次

第1章 6年生の学芸会で
第2章 愚かなデザイン
第3章 家庭雑誌に見るキッチン
第4章 冷蔵庫のドアとメッセージ・センター
第5章 ハイテクじかけ
第6章 テディー・ベア
第7章 正午の長さは?
第8章 リアルタイム
第9章 自然界のパッケージ
第10章 進化対デザイン
第11章 ウインカーは車の表情
第12章 本のカバーと科学
第13章 ブレイン・パワー
第14章 ホフスタッターの法則
第15章 百万回に1回のこと
第16章 コックピットのコーヒーカップ
第17章 書くこととデザインすること

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

4
アフォーダンスから見たヒトとモノ、機械等インターフェースの人類学的な観察である本書は、学芸会のビデオ撮影でのイベントより記録の優先から始まり、デディー・ベアのSF的未来に至るまで、視覚中心に構成され、内省モードに働きかけるテクノロジーに対する批判の中に、触覚的・運動的な経験モードにシフトするデザインをそのつど示唆していく。その筆致は、読者の発想を多方面に触発するはずだ。J・J・ギブスンで有名な飛行機のコクピットでの操縦士のアフォーダンスで、ヒューマンエラーとデザインの関係を指摘する場面は特に示唆的である。2019/01/11

doji

0
ユーモアある軽い読み口がとてもたのしく、ほかのノーマンの本を踏まえた目線を意識すると、日常のざまざまなデザイン、テクノロジーへの目線も変わる気がする。ヒューマンエラーの記述から、イーストウッドの『ハドソン川の奇跡』を思い出した。キーワードはヒューマニティなきがする。2017/08/09

jiroukaja

0
1を聞いたので、3くらい考えられそう。2014/02/17

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