太宰治・生涯と作品の深層心理

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  • サイズ B6判/ページ数 214p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784788341265
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

内容説明

太宰は「道化の華」で書く理由を“復讐”とする。著者はフロイトの精神発達段階の三期に分類、幼児期の母親からの愛情飢餓に発する分裂病質が招く滅びへの願望心理からの所行と断ずる。

目次

1 生涯(幼時の家庭環境と早期教育;芥川自殺の衝撃;太宰と依存欲求;太宰と自殺;人を愛せなかった太宰;見合い結婚;戦争のおかげで生きられた太宰;昭和二十年の終戦から死まで;太宰の三期と死の本能;素顔の太宰;太宰文学とは)
2 作品(女語り四部作―「燈篭」「女生徒」「千代女」「斜陽」;津軽四部作「帰去来」「故郷」「津軽」「津軽通信」;酒談義三部作―「酒ぎらい」「禁酒の心」「酒の追憶」)
3 流れる四つの水脈(罪の意識三部作―「道化の華」「きりぎりす」「善蔵を思う」;虚構五部作―「走ラヌ名馬」「浦島さん」「道化の華」「桃太郎」(芥川)「二十世紀旗手」
退行九部作―「思い出」「道化の華」「玩具」「苦悩の年鑑」「十五年間」「東京八景」「創生期」「HUMAN LOST」「人間失格」
脆弱繊細二部作―「皮膚と心」「たずねびと」)

著者等紹介

中野久夫[ナカノヒサオ]
1929年長野県生まれ。芸術・美術評論家。信州大学工学部(旧長野工業専門学校)二年修了、早稲田大学文学部卒業。多摩美術大学・桜美林大学講師を経て文芸評論・独・仏・西・葡・中・露語学入門書を執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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