谷崎潤一郎―『春琴抄』考

谷崎潤一郎―『春琴抄』考

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  • サイズ B6判/ページ数 198p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784788340695
  • NDC分類 910.268

内容説明

伝統的美意識に立ち流麗な文体で独自な作風と生活を通した文豪は、稀にみる芸術的現実至上主義者だった。綿密な計画の上に立って周到に構築された馥郁たる作品世界に迫る。

目次

1 谷崎潤一郎論(聖俗の葛藤;夢現の世界)
2 『蘆刈』試論
3 『春琴抄』考
4 『鍵』の解読

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鵙屋

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作家論からはじまり「謎」の要素の強い「蘆刈」「春琴抄」「鍵」について論じる。「蘆刈」論では先行論に沿って〈蘆間の男〉をお遊さんの子として論を展開する。〈男〉〈慎之助〉〈わたし〉はすべて谷崎の分裂した精神であり、三位一体であると結論付ける。「春琴抄」論では「お湯かけ論争」を鳥瞰したのち利太郎犯人説の立場に立って述べる。個人的には先行研究を概観したかったので丁度良かった。2012/09/21

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