内容説明
ロシア民話を描く最高峰天才的イワン・ビリービンの絵になるロシア民話集。森と大平原、太陽と闇、魔力と人間の知恵のおりなす世界。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナハチガル
9
ミュシャっぽい絵がモロ好み。残酷で理不尽な昔話の醍醐味が味わえる。「大麦をまいて、それが育つのをまって、刈り入れ、脱穀し、それでビールを作り、酔っぱらうまで飲んで、それからたっぷり寝てから、追っかけても、追いつけますよ」「もし私を見つけたいと思ったら、27の国を越えて、30番目の国に、遠い遠い国にきて、私を探しなさい。三足の鉄の靴をはきつぶし、三本の鉄の杖をすりきらし、三個の石のパンをかじりつくしたら、私を見つけられます」大地のとてつもない広さ、現代とは違うときの流れを感じさせる。画集見てみたい。A++。2015/11/23
sa-ki
4
「カエルの王女」「イワン王子と火の鳥と灰色オオカミ」「うつくしい娘ワシリーサ」「マリヤ・モレーブナ」「鷹フィニストの羽根」の5作を収録。ビリービンの華麗な絵が5作分堪能できて大満足。ロシアの民話には不思議な力を持つ者が、過保護だろうってくらい主人公に助力するパターンが多いみたい。それから、兄弟姉妹は3人だったり、やたらとイワンという名前が出てきたり。「27の国を越えて、30番目の遠い国へ」という言い回しが独特で面白かった。2009/09/09
shou
3
「カエルの王女」「イワン王子と火の鳥と灰色オオカミ」「うつくしい娘ワシリーサ」「マリヤ・モレーブナ」「鷹フィニストの羽根」。ロシアの民話の主人公は大体イワンという名前なのだろうか。残酷な描写を秘めつつ善きものが最後に勝つ典型的な民話ばかりなのだけど、灰色オオカミのように惜しみなく手助けしてくれる存在が強大な力を秘めていたり、何となくロシアの厳しい自然の驚異を連想する。2016/08/20
すばる
2
臼に乗って杵で進むロックな魔女カッコいい2021/06/13
わちゃこ
1
イワン、ビリービン絵、ロシア民話5編が掲載されている。 カエルの女王、イワン王子の火の鳥と灰色オオカミ、うつくしい娘ワシリーサ、マリヤ・モレーブナ、鷹フィニストの羽根2017/08/28