目次
第1部 地域に生きる―過疎地の保育施設の推移と現状・歴史―(超少子・過疎化の進行と過疎地の保育施設の動向(櫻井慶一)
「消滅可能性自治体」問題と保育制度の改革にむけて(櫻井慶一)
北海道における過疎地域の保育の構造(長津詩織)
農村地域における農業協同組合の保育事業の変遷(福田いずみ))
第2部 少子・過疎地の保育実践―小さくても、少なくても、はしっこでも、元気で豊かな保育です―(過疎地の里山保育と散歩―園舎を飛び出し、自然と人が織りなす暮らしに溶け込む―(宮里六郎;宮崎奈美;寺尾直子)
どんぶらこっこと、大波小波―島の暮らしの中で育つ子どもたちとわたしたち―(奥村智美)
過疎地域で育つということ―保育者養成校の学生の経験から―(長津詩織))
第3部 超少子時代の子ども・家庭の状況と保育・児童養護問題(超少子時代の地域主権と保育保障―人口減少地域の保育、子育ての社会資本から考える―(西垣美穂子)
子ども子育て支援法と保育・幼児教育(城戸久夫)
超少子時代の夜間保育園を考える(大江まゆ子) ほか)
著者等紹介
櫻井慶一[サクライケイイチ]
文教大学名誉教授、過疎地の保育・福祉研究会共同代表、全国夜間保育園連盟顧問。1981年に東京から新潟県の過疎化した小さな市に新設された私立短期大学の幼児教育科に赴任し、地域実態に踏まえた多様な保育の重要性を痛感。以後の制度研究の基本理念にする。1998年から文教大学に転勤。2018年に定年退職。この間37年間、保育士養成や社会福祉士養成等に関わるかたわら、全国私立保育園連盟の過疎地(人口減少地域)保育サミット、全国保育協議会の研修会、全国夜間保育園連盟の研修会等講師を長年務めてきた
西垣美穂子[ニシガキミホコ]
明星大学教育学部准教授、社会福祉士。兵庫県の海側の過疎地域で育ち、大学・大学院、そして現在まで大都市部で生活する。自分が育った地域、保育環境と大学時代に学んだ保育環境の違いにショックを受け、過疎地の保育研究に自分の研究フィールドを定めた。現在は、大学で保育士養成にも携わりながら、各地域の保育環境について研究を行っている
宮里六郎[ミヤサトロクロウ]
熊本学園大学名誉教授、専門は保育学(保育実践論)。1955年鹿児島県種子島生まれ。自分のなかに島を捨てた「うしろめたさ」がくすぶっているせいか、都市的保育スタイルに抗って里山保育スタイルの構築に挑戦中。自称「過疎地保育(実践)研究の第一人者」(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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