目次
海卓子、畑谷光代、高瀬慶子に共通する「知的な育ち」を形成する保育実践―その時代背景と現代的意義・課題
第1章 海卓子著『幼児の生活と教育』にみる「知的な育ち」を形成する保育実践に学ぶ(海卓子の保育実践に流れる視点;日常生活の場面にみる「知的な育ち」を形成する実践とその分析;認識活動の場面にみる「知的な育ち」を形成する実践とその分析 ほか)
第2章 畑谷光代著『つたえあい保育の誕生』にみる「知的な育ち」を形成する実践に学ぶ(畑谷光代の実践を支える視点…;日常生活の場面にみる「知的な育ち」を形成する実践とその分析;認識活動の場面にみる「知的な育ち」を形成する実践とその分析 ほか)
第3章 高瀬慶子著『保育の探求』にみる「知的な育ち」を形成する実践に学ぶ(高瀬慶子の保育実践を支える視点;日常生活の場面にみる「知的な育ち」を形成する実践とその分析;認識活動の場面にみる「知的な育ち」を形成する実践とその分析 ほか)
再び、『幼児の生活と教育』、『つたえあい保育の誕生』、『保育の探求』から学ぶもの
著者等紹介
勅使千鶴[テシチズ]
日本福祉大学教授
亀谷和史[カメタニカズフミ]
日本福祉大学教授
東内瑠里子[トウナイルリコ]
日本福祉大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆう。
2
この本は、戦前から戦後にかけて日本の保育実践を現場から作り上げてきた3人の実践家の実践を「知的な育ち」をキーワードに分析したものです。「知的な育ち」とは早期教育でもなく、またいわゆる「子ども中心主義保育」でもなく、子どもの発達保障の視点から個を大切にすると同時に集団生活を大切にする保育のことを指しています。日本の保育は集団保育が特徴で世界でもかけがえのない実践だと思いますが、その集団保育を3人の実践家がどのように実践して作り上げてきたのか学べます。今の保育改革を批判的に捉える上でも、大切な本だと思います。2013/12/03