内容説明
強くなった女たちに男はどう対処すべきか、弱くなった男たちに女はどう接するべきか。男性中心的漱石観を覆す新しい漱石論。
目次
序章 白雪姫と王妃
1章 魔法の紅白りんご―漱石と色彩
2章 嗅ぐ女―ダヌンツィオ対漱石
3章 怯える男たち
4章 「青大将」の誘惑―伊豆=大岡説の修正
5章 御嬢さんの笑い―小森=秦説の脱構築
6章 「女はみな馬鹿だ」―女性観の東西
7章 不滅の悪女―ズーダーマン対漱石
8章 “新しい女”と父親漱石
9章 嫉妬する漱石―作田=柄谷説への批評
終章 愛させる理由