目次
はじめに―日本は昔から女性中心に回っている
1 男につくす女たち(おさん『心中天の網島』―対立しない女たち;おかる『仮名手本忠臣蔵』―愛されるばかりが人生じゃない ほか)
2 ドラマの決着をつける女たち(お吉『女殺油地獄』―お吉はなぜ殺されたか;お岩『東海道四谷怪談』―復讐は始まった ほか)
3 男を神にする女たち(お初『曾根崎心中』―まごころという絆;お三輪『妹背山婦女庭訓』―死んでもうれしいかたじけない ほか)
4 男を手玉にとる女たち(雲の絶間姫『鳴神不動北山桜』―利用された高僧;お六『杜若艶色紫』―土手のお六は蛇使い ほか)
おわりに―「女形」は日本人の女神信仰の具体的表現
著者等紹介
田口章子[タグチアキコ]
京都造形芸術大学教授。文学博士。研究領域は近世演劇を中心とした古典芸能。伝統芸能公演の企画・制作にも携わる。『江戸時代の歌舞伎役者』で芸術選奨文部大臣新人賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。