目次
はじめに 宮崎駿が描いた三人の姫たち―ナウシカ・シータ・クラリス
1 飛ぶという才能―『魔女の宅急便』のキキ
2 ポルコ・ロッソとアドリア海の女たち―『紅の豚』のジーナとフィオ
3 阿修羅のような少女―『もののけ姫』のサン
4 等身大の少女―『千と千尋の神隠し』の千尋
エッセイ 原少女たちの、リアルな夢の、かたち―『となりのトトロ』のサツキとメイ
5 少女と老婆の往還―『ハウルの動く城』のソフィー
6 小人とは誰か―『借りぐらしのアリエッティ』に描かれた少女の通過儀礼
7 予感させる少女―『崖の上のポニョ』の間テクスト性
8 戦火と結核―『風立ちぬ』菜穂子と加代の少女像
著者等紹介
野村幸一郎[ノムラコウイチロウ]
京都橘大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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わんにゃん
1
ポニョと人魚姫の解釈が一番興味深かった。あとは風立ちぬの近代構造。★★★☆☆2020/11/06
きゃべつ
1
ナウシカが、男性、女性、少女、母性を身に着けているとの解釈がとても納得しました。たおやかで、強くて、愛らしくて、どこまでも包み込める優しさを持っている。宮崎駿監督の初期の少女は、どこか超然として、私達とは別の領域にも行き来出来る神秘性があります。巫女や姫のような、特別な少女を目指していたのではないかと思いました。2020/04/17
とりさん
0
個性豊かな姫、少女、女たち、個性豊かで惹きつけられるキャラクター。改めてジブリの深さとそんな事解釈も出来るのだと色々と発見出来ました。2020/04/07
塩豚葱串
0
宮崎駿作品のヒロインを考察した本。 それぞれの才能や強さを持ち、自らの運命と向き合う。2019/07/17