- ホーム
- > 和書
- > 人文
- > 文化・民俗
- > 文化・民俗事情(日本)
目次
第1章 演劇 市川団十郎は大根役者だったか―江戸の歌舞伎と明治の“写実”
第2章 美術 三井(三越)呉服店と美術―高橋義雄と日比翁助の百貨店美術館構想
第3章 文学 恋人たちの明治文学史
第4章 音楽 明治のうたごえ―近代化構想と唱歌教育
第5章 暮らし 日本人の「はだか」―西洋人のまなざしと東京違式〓(かい)違条例
著者等紹介
矢内賢二[ヤナイケンジ]
国際基督教大学教養学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金監禾重
6
興味深かったのは百貨店での美術展。今となっては常設美術館が本流、百貨店での美術展が傍流に思えるが、日本では公立美術館の設置が遅れ、百貨店での美術展が日本人の日本美術への意識を高める重要な役割を果たした。百貨店は客寄せになり、公立より作品の販売がしやすく作家の収入につながる。一石三鳥である。九代目市川團十郎の表現の変化もドラマチックだ。2022/09/28
rbyawa
3
i086、正直「はだか」の章でちょっと反省してしまったのですが、いや、裸であり続けるための官憲とのあくなき戦いの歴史を読んでなぜそこまでと思ってしまったことがあったので…、生活の根幹のレベルから変えろって言われてる状態や。西洋人たちがそもそも日本人を動物のように観察していたという側面がなければ当時の報告も成り立たないんだな、と理解しました。きちんと目を逸らした人は普通に扱われた…うん。演劇改良運動や同時代の男女観から見た文学史や、言われないとわからないことも多いよなぁ庶民の歴史、かなりの水準だよねこの本。2018/10/19
果てなき冒険たまこ
1
東京藝術学舎で開講された講義を書籍化したもの。想定していたより専門的だったけどもう少しフリガナよろしくとは思った。よくある話題ではなく市川團十郎、三越美術館、文学における恋愛、唱歌、そして日本人のはだかとちょっと違う視点からの明治考察。ありがちな明治の日本人はこんなにすごい的ではなくて第5章に顕著だけど、西洋人の目にさらされた時の新政府の情けなさったら。。庶民のほうがよっぽど芯が通ってる。このころの感情はいまだに払拭されてないんだろうな。2022/11/11
Aさの
0
★★★☆☆2017/02/23
茨木あき
0
色々な観点から明治時代を見れて楽しかった。当時の条例名や文章の引用などにはふりがなが欲しかったなと思う。 第一章と第二章が特に面白かった。2023/08/26