目次
第1章 「神」(初番目物)
第2章 「男」(二番目物)
第3章 「女」(三番目物)
第4章 「狂」(四番目物)
第5章 「鬼」(五番目物)
著者等紹介
鈴木啓吾[スズキケイゴ]
1963年、千葉県生まれ。観世流シテ方能楽師。(公社)観世九皐会所属。(公社)能楽協会会員。(一社)日本能楽会会員。重要無形文化財(総合指定)保持者。一乃会神楽坂遊楽スタジオ代表。明治大学在学中に緑泉会・藤村健に師事、卒業後、観世九皐会・三世観世喜之に内弟子として入門、師事。1993年、独立。観世九皐会、緑泉会での演能活動を中心に、1997年から自らの研究公演『一乃会』を主宰。能楽普及を目的としたイベントを企画・主催(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はる
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能役者による能語りの一冊。くだけた表現や柔らかい言い回しが多く、とても分かりやすい。解説は細かいし、著者の鈴木先生の考察は面白いし、ゼミ等で専門に詳しい院生の先輩からお話を伺っているような気持ちになる本でした。とかく能は精神性も様式も現代とかけ離れ過ぎて敬遠されがちですが、この本なら中学生や高校生でも、読んで興味を持ってくれるんじゃないかな。著者の舞台写真も載っていますが、こんな厳しそうな先生がこんな面白い文章を書くんだ…という意味でも吃驚。2015/02/20
Funky-TakaOyaji
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現役の能楽師が謡曲の詞章に織り込まれているうた=漢詩や和歌の出典を紐解き、そこから物語の主題や舞台背景を解説する。うたは古今和歌集、新古今和歌集そして和漢朗詠集が大半を占める。ほとんどが室町時代中期に世阿弥らによって作られた能楽には当時の仏教の思想、天台本覚や妙法蓮華経の功徳、即ち「草木国土悉皆成仏」または神仏混交である「本治垂迹」といった思想が色濃く反映されているという。かなり難しい話で私には分からない部分も多々あったが、自ら舞い謡う能楽師である著者の能をより深く理解しようとする研究熱心は敬服に値する。2021/12/01
マウンテンゴリラ
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能の入門書としては、大変わかりやすく、あらすじや時代背景に触れられていたことも、馴染みの薄い私のような読者にとってありがたい配慮であると感じられた。また、同じく私にとって馴染みの薄い和歌との関連で能の世界を語るところに、日本の文化・芸術の真髄を教えられた気がした。素養のない分野であるにもかかわらず、このような世界観に味わいを感じるのは、やはり日本文化は、古の日本人の豊かな精神性に支えられてきたと感じるからであろうか。それを、合理化、効率化の過程で切り捨ててきたツケが、現代社会に回ってきたのかも知れない。2021/09/20




