目次
1 『宇治拾遺物語』のできるまで(説話集の作り方;『今昔物語集』の登場 ほか)
2 粘る女―最後に残るもの“観音霊験譚”(御帳を頂戴した女の話;清水寺の観音様 ほか)
3 助けた亀―遠回りの意味“動物説話・報恩譚”(亀の恩返し;動物と神仏 ほか)
4 黙る男―評価する人・される人“笑い話”(かいもちひの児;父の作りたる麦 ほか)
5 差出人の分からぬ知らせ―思わぬ時から運命は“夢説話”(夢は判じがら;悪かった夢解き ほか)
著者等紹介
伊東玉美[イトウタマミ]
1961年11月神奈川県出身。1984年3月東京大学文学部国語国文学科卒業。1991年3月東京大学大学院人文科学研究科国語国文学専攻博士課程単位取得退学。1994年3月同修了。専攻/学位:中世文学・説話文学/博士(文学)。現職は白百合女子大学文学部国語国文学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hee0190
2
私のような古典文学・説話文学素人では、『宇治拾遺物語』の単なる現代語訳を読んだだけでは、淡々と、のっぺりと読んでしまい、その面白さや奥深さを堪能しきれぬまま読み過ごしてしまうことが容易に想像されるなか。本書は『宇治拾遺物語』の具体的な例を示しつつ、楽しむための視点を提示し、より深く味わうための感度を一段も二段も高めてくれる書籍です。 175頁という本書の紙面の都合上、自ずとピックアップされる説話の数も限られます。本書のようなしっかりした解説とともに、より多くの説話に触れて、深く楽しみを味わってみたい。2017/02/02
仮ッ子
1
宇治拾遺集、面白そう!興味深いエピソードが挙げられていて魅力を感じる。この本自体には後半以降、息切れしてしまったが。古典読みたい!って思うんだけど、なかなか取っ付けないで数年…2010/10/29
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