内容説明
「枕草子」は、日本最初の随筆文である。和歌や物語などとは全く異なる文章世界、それを清少納言はいかに作り出したのか。メモ書きとさえ見られなくもない各章段に文章としてのまとまりを付けたのは何か。手掛かりは章段の冒頭あるいは末尾の文。そこに、文章を決める表現が認められる。「をかし」の文学とされる「枕草子」は、文章表現としても「をかし」なのである。
目次
第1章 章段構成
第2章 冒頭文
第3章 末尾文
第4章 首尾関係
著者等紹介
はんざわかんいち[ハンザワカンイチ]
半沢幹一。1954年2月9日岩手県生まれ。2019年3月同上博士課程後期修了。学位:博士(文学)。現職:共立女子大学文芸学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。