内容説明
多くの男女が集い、お互いに歌をやりとりしながら思いを通わせてゆく恋歌の祭典、それが「歌垣」。中国の西南部で現在も行なわれている歌垣のようすを探り、また日本でかつて行なわれていた歌垣について、その状況を様々な資料から明らかにすることで、万葉集以来、今なお息づく歌の文化とそのルーツにせまる。
目次
1 歌垣の世界(恋歌の奇祭をたずねて;歌垣と歌掛け;歌垣の起源伝説;歌垣と恋歌の発生)
2 歌垣の諸相(筑波山の歌垣;杵島岳の歌垣;海石榴市の歌垣;労働と歌垣;踏歌と歌垣)
3 歌垣の原風景(壮族の歌〓(う)と歌路
〓(とう)族の妻問いの歌
歌垣と歌の流れ
兄と妹の恋)
著者等紹介
辰巳正明[タツミマサアキ]
1945年1月30日北海道富良野市に生まれる。1973年3月成城大学大学院文学研究科国文学専攻博士課程修了。学位:博士(文学)。現職:國學院大學教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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