新典社新書
歌垣―恋歌の奇祭をたずねて

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  • サイズ 新書判/ページ数 159p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784787961273
  • NDC分類 388.922
  • Cコード C0295

内容説明

多くの男女が集い、お互いに歌をやりとりしながら思いを通わせてゆく恋歌の祭典、それが「歌垣」。中国の西南部で現在も行なわれている歌垣のようすを探り、また日本でかつて行なわれていた歌垣について、その状況を様々な資料から明らかにすることで、万葉集以来、今なお息づく歌の文化とそのルーツにせまる。

目次

1 歌垣の世界(恋歌の奇祭をたずねて;歌垣と歌掛け;歌垣の起源伝説;歌垣と恋歌の発生)
2 歌垣の諸相(筑波山の歌垣;杵島岳の歌垣;海石榴市の歌垣;労働と歌垣;踏歌と歌垣)
3 歌垣の原風景(壮族の歌〓(う)と歌路
〓(とう)族の妻問いの歌
歌垣と歌の流れ
兄と妹の恋)

著者等紹介

辰巳正明[タツミマサアキ]
1945年1月30日北海道富良野市に生まれる。1973年3月成城大学大学院文学研究科国文学専攻博士課程修了。学位:博士(文学)。現職:國學院大學教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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わす

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親の勧める人と結婚するのが当たり前の古代では、かつて愛した人は別の人と結婚してしまったという認識を共有している。歌垣は他人の妻を愛した人に見立てて愛の言葉を掛け合うことで擬似恋愛を楽しむのが趣旨。参加時は社会性を棄てるのがお約束で、相手が知り合いでも初対面として振る舞う。男が勝ったからといって必ずしも同衾するわけではなかったが、いつしか性の祭典みたいになって776年には禁令が出ている。2024/04/06

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