感想・レビュー
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大粒まろん
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第四十二帖 匂宮。源氏没後八年。薫:14~20歳、匂宮:15~21歳。和歌は一首〔薫〕「おぼつかなたれに問はまし如何にして始めも果ても知らぬわが身ぞ」薫は不思議と仏香のする人で、女三の宮と柏木の婚外子である。そうと、知ってか知らずか冷泉院は君寵する。薄々源氏の子では無い事に勘付いてる薫は誰にも聞けず煩悶していた。匂宮は今上帝と明石の中宮との子。源氏ほどでは無いが、今をときめく2人の男子である。匂宮は執着が激しく何に対しても対抗心が沸いてしまう。故に薫に対抗して薫香しまくるので、略して匂宮と呼ばれていた。2023/12/20