感想・レビュー
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大粒まろん
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第三十帖 藤袴。源氏37歳の秋の話。和歌は8首。大宮が他界し、忌む月の次の月、10月に玉鬘は御所に入る事を決める。帝はワクワク。求婚者はハラハラ。夕霧は従姉妹へ複雑な心情を藤袴を送り歌を詠む「おなじ野の露にやつるる藤袴哀れはかけよかごとばかりも」(巻名はこの和歌に因む)も、玉砕。源氏にも側室にしようとしてるでしょ?と、言ってみるも躱される。源氏は内心ドキドキ。求婚者の中でもとりわけ熱心だったのは、髭黒と蛍兵部卿。どちらも立場はイケイケ。玉鬘は蛍兵部卿宮にのみ返事を書いた。実父も養父もその振る舞いにご満悦。2023/12/08