糖尿病学〈2003〉

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  • サイズ B5判/ページ数 155p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784787813169
  • NDC分類 493.12
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 ヒトゲノム配列の完全解読終了が宣言され、病態の理解、治療や予防法の開発が一層加速された。今集より基礎研究と臨床・展開研究とに分け最新の情報を解説。    

《目次》
基礎研究
1 アディポネクチンの生理病態学的意義 
 ■アディポネクチンの発見
 ■血中アディポネクチンの変化
 ■遺伝子変異によるヒト原発性低アディポネクチン血症
 ■アディポネクチン欠損マウスと動脈硬化モデルへのアディポネクチン補充
 ■低アディポネクチン血症と代謝異常症候群―PPARgアゴニストは
アディポネクチン濃度を上昇させ抗糖尿病,抗動脈硬化作用を発揮する
 ■アディポネクチンの未来医療
2 細胞内グルココルチコイド活性化酵素,11b-hydroxysteroid dehydrogenase type 1
(11b-HSD1)とメタボリック・シンドローム(代謝異常症候群) 
 ■メタボリック・シンドロームの危険因子,内臓脂肪の過剰蓄積
 ■グルココルチコイド作用とメタボリック・シンドローム
 ■新しいメタボリック・シンドロームモデルマウス,11b-HSD1過剰発現トランスジェニックマウス
 ■11b-HSD1過剰発現トランスジェニックマウスの糖代謝・脂肪組織の変化
 ■11b-HSD1過剰発現トランスジェニックマウスの肝臓代謝
 ■メタボリック・シンドローム感受性遺伝子としての11b-HSD1の意義
 ■メタボリック・シンドロームの展開:Where are we going?
3 アミノ酸-mTOR-raptorシグナル伝達系の解明とインスリン作用
  
 ■ラパマイシンの発見
 ■ラパマイシン標的蛋白質mTORの発見
 ■raptorの発見…22
 ■raptorはmTORシグナルに不可欠である
 ■raptorのscaffold蛋白質としての機能
 ■インスリンによるmTOR活性制御
 ■癌抑制遺伝子産物hamartin/tuberinとmTORシグナル系
 ■mTORとインスリン作用
4 インスリン開口放出を担う融合細孔の動態と分子組成 
 ■開口放出のシグナル伝達路における位置づけ
 ■開口放出の検出系
 ■2光子励起の原理
 ■2光子励起画像法の特徴
 ■インスリン開口放出現象の可視化
 ■インスリン分泌の空間分布
 ■融合細孔の動態解析
 ■インスリン顆粒における融合細孔の安定性
 ■顆粒内容物放出のタイミング
 ■初期融合細孔の分子組成
5 グルタミン酸脱水素酵素(GDH)とインスリン分泌 
 ■GDHとインスリン分泌
 ■hyperinsulinism/hyperammonemia(HI/HA)症候群
 ■変異GDHとHI/HA症候群
 ■GDH-Y266C変異によるHI/HA症候群
 ■GDHとインスリン分泌調節:GDH266Cを用いた解析
 ■インスリン基礎分泌におけるGDHの重要性
 ■グルタミン酸はインスリン分泌のセカンドメッセンジャーか?
6 酸化ストレスと膵b細胞障害 金藤秀明・梶本佳孝
 ■膵b細胞の糖毒性
 ■膵b細胞における酸化ストレス
 ■活性酸素産生経路
 ■酸化ストレスによる膵b細胞機能低下
 ■酸化ストレスによる膵b細胞数減少
 ■抗酸化剤による膵b細胞保護効果
 ■酸化ストレスによる膵b細胞機能低下の分子メカニズム
7 Cblb遺伝子変異と1型糖尿病:Komeda diabetes-prone rat 
 ■Komeda diabetes-prone(KDP)ラット
 ■KDPラットの遺伝学的解析
 ■Iddm/kdp1遺伝子座領域の比較遺伝子地図
 ■Iddm/kdp1遺伝子座のファインマッピング
 ■Iddm/kdp1遺伝子座領域の物理地図の構築と解析
 ■Cblb遺伝子におけるナンセンス変異の発見
 ■Cblbの機能的役割
 ■KDPラットの組織学的解析
 ■野生型Cblb遺伝子の導入による糖尿病の発症抑制
 ■KDPラットにおける1型糖尿病の発症モデル
 ■Cblb遺伝子変異と自己免疫疾患との関連性
8 罹患同胞対法による2型糖尿病のゲノムワイドスクリーニング
  
 ■多因子疾患へのアプローチ法
 ■ゲノムワイドスクリーニングに要する罹患同胞対パネル
 ■マイクロサテライトマーカーの利点と問題点
 ■罹患同胞対法による連鎖の検出
 ■ゲノムワイドスクリーニングによる2型糖尿病原因遺伝子座の検索
 ■系統的・網羅的な2型糖尿病原因遺伝子同定にむけて
臨床・展開研究
9 再生医療による糖尿病治療-現状と将来への展望 
 ■膵臓移植と膵島移植
 ■再生医療による糖尿病治療
10 DPS,DPP,The Stop NIDDMから学ぶ 
 ■IGT/食後高血糖のリスク
 ■IGTへの介入は糖尿病の一次予防に有効か―蓄積されたエビデンス―
 ■IGTを対象にした大規模臨床試験から学ぶこと
11 1型糖尿病の遺伝素因:日本人と欧米人の比較 
 ■1型糖尿病の遺伝
 ■1型糖尿病の候補遺伝子
12 成人発症1型糖尿病の実態調査(愛媛スタディ)
  
 ■なぜ愛媛スタディをはじめたか
 ■GAD抗体陽性糖尿病の臨床的,免疫学的,遺伝学的解析
 ■妊娠と劇症1型糖尿病
13 糖尿病と動脈硬化-マクロアンジオパシーに対する
  日本糖尿病学会・日本動脈硬化学会合同委員会からの提言を中心に
14 糖尿病腎症 point of no returnはどこにあるのか 

目次

基礎研究(アディポネクチンの生理病態学的意義;細胞内グルココルチコイド活性化酵素、11β‐hydroxysteroid dehydrogenase type 1(11β‐HSD1)とメタボリック・シンドローム(代謝異常症候群)
アミノ酸‐mTOR‐raptorシグナル伝達系の解明とインスリン作用
インスリン開口放出を担う融合細孔の動態と分子組成
グルタミン酸脱水素酵素(GDH)とインスリン分泌 ほか)
臨床・展開研究(再生医療による糖尿病治療―現状と将来への展望;DPS、DPP、The Stop NIDDMから学ぶ;1型糖尿病の遺伝素因:日本人と欧米人の比較;成人発症1型糖尿病の実態調査(愛媛スタディ)
糖尿病と動脈硬化―マクロアンジオパシーに対する日本糖尿病学会・日本動脈硬化学会合同委員会からの提言を中心に ほか)

著者等紹介

岡芳知[オカヨシトモ]
東北大学大学院医学系研究科内科病態学講座分子代謝病態学分野教授

谷沢幸生[タニザワユキオ]
山口大学大学院医学研究科生体シグナル解析医学講座分子病態解析学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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