出版社内容情報
《内容》 腎生検組織診断のバイブル。腎疾患の診断・治療方法の選択・予後の推定など、腎生検から組織学的な情報を読み取るコツを伝授。
《目次》
I 腎臓の剖検病理から生検病理へ：組織診断を基にした糸球体腎炎の分類 1
II 用語の説明 5
III 正常の糸球体 7
IV 各種糸球体疾患と症状一覧 19
V 糸球体腎炎の組織診断と説明 25
1． 原発性糸球体疾患 Primary glomerular disease 25
A ． 微小糸球体病変 Minor glomerular abnormalities 25
B ． 巣状分節性病変 Focal and segmental lesions 28
巣状分節性硝子化/硬化 Focal segmental hyalinosis and/or sclerosis
（FSGS，FGS） 30
C ． びまん性糸球体腎炎 Diffuse glomerulonephritis（GN） 32
1） 膜性腎炎（膜性腎症） Membranous GN 32
2） 増殖性糸球体腎炎 Proliferative GN 38
a） メサンギウム増殖性糸球体腎炎 Mesangial proliferative GN 38
b） 管内増殖性糸球体腎炎 Endocapillary proliferative GN 41
c） 膜性増殖性糸球体腎炎 Membranoproliferative（Mesangiocapillary）GN（MPGN type 1 & type 3） 45
d） Dense deposit disease（MPGN type 2） 51
e）半月体〔形成〕性（管外型）腎炎 Crescentic（extracapillary）GN 54
3） 硬化性糸球体腎炎 Sclerosing GN 60
2． 他の疾患に伴う糸球体病変 63
A ． ループス腎炎 Lupus nephritis 63
B ． IgA腎症（炎），IgA nephropathy（nephritis）（Berger disease） 72
C ． 紫斑病性腎炎 Purpura nephritis 79
D ． グッドパスチャー症候群 Goodpasture syndrome 83
E ． クリオグロブリン血症性糸球体腎炎 Cryoglobulinemic glomerulonephritis
87
解説） 腎臓の血管系 90
F ． 結節性多発動脈炎 Polyarteritis nodosaとANCA関連血管炎（ANCA-
associated small vessel vasculitis） 94
G ． 血栓性微小血管症 Thrombotic microangiopathy 101
1） 溶血〔性〕尿毒症症候群 Hemolytic uremic syndrome 101
2） 血栓性血小板減少性紫斑病 Thrombotic thrombocytopenic purpura
105
H ． 良性腎硬化〔症〕 Benign nephrosclerosis 108
I ． 悪性腎硬化〔症〕 Malignant nephrosclerosis 112
J ． 強皮症腎 Scleroderma kidney 114
K ． 糖尿病性腎症 Diabetic nephropathy 117
L ． アミロイド腎症，腎アミロイドーシス Renal amyloidosis 123
M ． 単クローン性免疫グロブリン沈着症
Monoclonal Immunoglobulin Deposition Disease 129
付）マクログロブリンの糸球体毛細血管血栓 132
N ． リポ蛋白糸球体症 Lipoprotein glomerulopathy 133
O ． アルポート症候群 Alport syndrome 137
P ． 菲薄基底膜症候群（病） Thin basement membrane syndrome（disease）
139
Q ． Fabry病 Fabry disease 142
R ． Collagenofibrotic Glomerulonephropathy 145
S ． 高齢者の腎疾患 148
T ． 末期腎 End-stage kidney 149
VI 尿細管間質病変 151
1． 間質性腎炎 Interstitial nephritis 151
付）急性腎盂腎炎 155
2． 急性尿細管壊死 Acute tubular necrosis 156
VII 実際に光顕，電顕，螢光の標本をみる時の基礎知識 159
1． 光顕標本をみるときに 159
2． 電顕に関する基礎知識 164
3． 螢光抗体法のポイント 167
4． 反復腎生検と組織像の改善 169
5． 他の報告と症例分布を比較するとき 169
6． 腎生検の実際 171
腎臓の病理学でよく用いられる略語 183
内容説明
腎疾患の診断・治療方法の選択・予後の推定など、腎生検から組織学的な情報を読み取るコツを伝授。医学生、研修医、臨床医、病理医必携の書。
目次
１ 腎臓の剖検病理から生検病理へ：組織診断を基にした糸球体腎炎の分類
２ 用語の説明
３ 正常の糸球体
４ 各種糸球体疾患と症状一覧
５ 糸球体腎炎の組織診断と説明
６ 尿細管間質病変
７ 実際に光顕、電顕、蛍光の標本をみる時の基礎知識
著者等紹介
坂口弘［サカグチヒロシ］
１９２４年１２月１０日～１９９８年１２月１２日。１９４９年慶応義塾大学医学部卒業。１９５６年医学博士。１９５１年慶応義塾大学病理学教室助手。１９５７年慶応義塾大学病理学教室専任講師。１９６３年マウントサイナイ病院病理部留学（Ｃｈｕｒｇ博士に師事）。１９６７年慶応義塾大学病理学教室助教授。１９８３年慶応義塾大学病理学教室教授。１９９０年慶応義塾大学医学部名誉教授。１９７２年日本電子顕微鏡学会瀬藤賞、１９８４年日本臨床電子顕微鏡学会安澄賞、１９８７年腎研究会学術賞受賞。１９９５年日本腎臓学会名誉会員
北本清［キタモトキヨシ］
１９６６年慶応義塾大学医学部卒業。１９７１年慶応義塾大学大学院医学研究科（内科学）卒業（浅野誠一教授、坂口弘教授に師事）。１９７１年慶応義塾大学医学部内科学教室助手。１９７８年杏林大学医学部第一内科学教室専任講師（長沢俊彦教授に師事）。１９８０年杏林大学医学部第一内科学教室助教授。１９９０年杏林大学医学部附属病院腎透析センター長。１９９２年杏林大学医学部第一内科学教室教授。１９９８年杏林大学医学部総合医療学（総合診療科）主任教授。２０００年杏林大学医学部附属病院副院長（兼）。２００２年杏林大学医学部附属病院看護専門学校校長（兼）
中本安［ナカモトヤスシ］
１９６２年金沢大学医学部卒業。１９６７年金沢大学医学部大学院課程（第一内科）卒業（武内重五郎教授に師事）。１９６７年金沢大学医学部第一内科助手。１９６９年米国オハイオ州クリーブランド市、マウントサイナイ病院内科・腎臓科のクリニカル・フェロー（Ｌｅｏｎａｒｄ Ｂ．Ｂｅｒｍａｎ博士に師事）。１９７２年金沢大学医学部第一内科助手。１９７４年金沢大学医学部附属病院第一内科講師。１９７７年金沢大学医学部第一内科講師。１９７９年秋田大学医学部第三内科助教授。１９９２年医療法人社団東仁会三鷹北口病院院長。１９９８年医療法人社団東仁会吉祥寺あさひ病院院長。２００２年医療法人社団東仁会吉祥寺あさひ病院名誉院長
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