出版社内容情報
《内容》 改訂第2版の序文 初版を発刊後，本書を手に取り利用して頂いた諸賢の先生方や学生諸君から，■■簡潔かつわかりやすくまとめられている■■，■■最新の知見が盛り込まれていてよい■■，あるいは■■文字が大きく余白が十分あって読みやすい■■等の賛辞や励ましの言葉とともに，いくつかの暖かくも鋭い御指摘と叱責を受けました．また，できるだけ正確を期して出版しましたが，期日までの発刊のために急いだこともあり，発刊後に数か所の誤植を発見しておりました．現在の医学の進歩は早いので，1年をすぎると，種々の医学的な記載では．書き改めたり書き加えたりする必要のある箇所が数多く出てきてしまいます．このような理由から，本書も部分的な改訂を行うことが必要となりました． 教科書は，初歩的な段階の医学生の諸君も大いに利用するので，目次とともに索引は非常に大切です．御指摘頂いた項目のなかに，索引をもっと使いやすく，適切なものにすることがありました．そのために，索引の項目の中で，主として記載されているページはゴチック書きとして目につきやすくするとともに，項目の整理も行いました． 本文は，総論と各論に分け，読みやすさと使いやすさを主眼にして構成されていますが，今回は主として総論に加筆し書き改めました．予防接種法の改正に基づきその種類や接種法が大きく変りましたし，乳児検診にも3歳児が取り上げられ新しい発達のチェック項目が追加されましたので，これらの項目に加筆をしました．国民の栄養所要量の新しい表が提出され，人口動態も年々変化しており，新しい離乳の進め方も提案されました．これらの項目はすべて改変してあります．その他，新しい技術や考え方で取り入れたほうがよいと思われる項目や不十分と思われる項目の充実に心がけました．今回の改訂では，各論部分は文字の誤植の訂正のみに留めておりますが，先にも触れましたように，医学の進歩に合せた記述は是非とも必要となります．しかし，教科書の使命としては，いまだ一般に認められていない考え方や技術は記載してはならないと考えております． 今後も，読者の先生や学生諸君とともによりよい教科書づくりを目指して努力していく所存ですので，不備な点や使いにくい点など，お気付きの点がございましたらどしどし御指摘頂けると幸いです． 1996年2月 帝京大学医学部小児科教授 阿部敏明 《目次》 カラーチャート(口絵) 全面改訂第3版の序文／改訂第2版の序文／初版の序文 小児科学総論 O 小児科医の役割 阿部敏明 2 I 発生，成長・発達，加齢 阿部敏明 5 II 栄養 吉岡 博 22 III 小児の特徴からみた病因・病態 沼一宇 35 IV 主要症候とその病態生理 鑑別診断の糸口飯沼一宇 75 V 診断の手順飯沼一宇 110 VI 検査 吉岡 博 122 VII 治療 阿部敏明 137 VIII 検査・治療の手技の実際 阿部敏明 145 IX 小児保健 阿部敏明 152 X 社会小児科学 吉岡 博 158 目次(小児科学各論) 小児科学各論 I 先天異常 宮田晃一郎，松田幸久 168 II 先天代謝異常 大和田操 190 III 栄養(肥満)，代謝疾患 貴田嘉一 219 IV 内分泌疾患 衣笠昭彦 242 V 感染症森島恒雄 307 VI 免疫疾患 崎山幸雄 347 VII アレルギー疾患 飯倉洋治，森田英雄 367 VIII 呼吸器疾患 目黒英典，藤岡睦久 392 IX 循環器疾患 原田研介 415 X 血液・造血器疾患 吉岡 章 469 XI 腫瘍性疾患 別所文雄 501 XII 胃・腸疾患 山城雄一郎 529 XIII 肝・胆・膵疾患 山城雄一郎 565 XIV 腎・泌尿器・性器疾患 吉岡加寿夫 581 XV 神経・運動器疾患 大澤真木子，原美智子 607 XVI 感覚器疾患 大和田操，目黒英典，森島恒雄 678 XVII 精神障害 星加明■ 700 XVIII 中毒，救急疾患，事故 谷口 繁 715 O 正常新生児吉岡 博 736 I 分娩室での緊急な状態 藤村正哲 738 II 新生児の診察と症候 堀内 勁 746 III 出生時の損傷 布施養善 754 IV 低出生体重児 藤村正哲 764 V 過熟児，巨大児 藤村正哲 774 VI 新生児■早産児の保温(熱平衡) 宇賀直樹 776 VII 疾患新生児の移送 藤村正哲 779 VIII 新生児の栄養 上谷良行 782 IX 酸塩基平衡障害 戸苅 創 793 X 中枢神経障害 吉岡 博 798 XI 出生前後感染症 阿部敏明 818 XII 代謝・内分泌疾患 竹島泰弘 824 XIII 呼吸器疾患 戸苅 創 831 XIV 心臓循環器系疾患 石川(●)自然 842 XV 血液疾患 白幡 聡 857 XVI 新生児溶血性疾患 白幡 聡 867 XVII 消化器疾患 片岡直樹 872 XVIII 黄疸 片岡直樹 881 XIX 泌尿器系疾患 片岡直樹 887 XX 眼疾患 長谷川功 893 XXI 皮膚疾患 長谷川功 897
内容説明
病態生理を軸に展開した「わかる」解説はさらに充実！有機的に構成された索引は国試直前にも大活躍！最新情報を凝縮した最高水準のテキスト！鮮明な画像とカラー写真を大幅アップ。
目次
小児科学総論（小児科医の役割；発生、成長・発達、加齢；栄養 ほか）
小児科学各論（先天異常；先天代謝異常；栄養（肥満）、代謝疾患 ほか）
新生児学（正常新生児；分娩室での緊急な状態；新生児の診察と症候 ほか）
