心電図セルフトレーニング

新村 一郎/長嶋 正実/柴田 利満【著】

診断と治療社（1999/12発売）

• サイズ A4判／ページ数 301p／高さ 30cm
• 商品コード 9784787807045
• NDC分類 492.12
• Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》　小児から青年期への心電図を数多く収載し，判定に述うボーダーライン心電図や心電図解釈に重要な基本的事項を心臓検診に携わる医師，心電図判読をめざす医師のために解説　　　　《目次》　■　略号一覧■　心電図一覧Ａ　心電図を楽しく読もう　１　心電図の基礎　　(１)　スカラー心電図(12誘導心電図)の基礎　　(２)　ベクトル心電図　２　小児期心電図所見の特色　３　P-QRS-ST-T の各波形および成分と PR，QT 間隔に対する基準値　　(１)　P 波(心房波)　　(２)　PR(PQ)間隔，PR(PQ)時間(房室伝導時間)　　　(３)　QRS 電気軸，QRS 幅，QRS 振幅の正常値　　　ａ　QRS 電気軸(QRS 前額面電気軸)　　　ｂ　心室興奮時間(VAT)　　　ｃ　QRS 幅　　　ｄ　QRS 波振幅　　(４)　ST 部分　　(５)　T 波　　(６)　QT 間隔(QT 時間)　　　　ａ　QT 間隔の計測法　　　　ｂ　QT 間隔の年齢別正常値　４　心電図判読の順序　５　心電図の異常所見　　(１)　P 波の異常　　　ａ　心房負荷　　(２)　QRS 波の異常(高振幅，低振幅，QRS 時間の延長，ノッチ，　　　　　スラー)　　　ａ　高振幅　　　ｂ　低振幅　　　ｃ　QRS 時間(QRS 幅)の延長　　　ｄ　QRS 波の分裂，ノッチ，スラー　　　ｅ　心室負荷　　　ｆ　ST 部分の異常　　　ｇ　T 波の異常B　マイコン心電計(自動解析装置付きデジタル心電計)と心臓検診　 心電図の自動解析　　１　マイコン心電計とはどんな心電計？　２　心電図自動解析と集団心臓検診での使用の問題点　　(１)　心電図自動解析装置の長所　　(２)　心電図自動解析装置の問題点　　(３)　心電図自動解析の具体的な問題点　　　ａ　記録方法　　　ｂ　自動診断における波形診断の特徴　　　ｃ　心電図自動診断の誤り　　　ｄ　心電図診断の基準値や判定基準　３　日本光電社製心電図自動解析プログラム ECAPS12A と　　　フクダ電子心電図自動解析プログラム PI-01 の紹介　　(１)　日本光電心電図自動解析プログラム ECAPS12A　　(２)　フクダ電子心電図自動解析プログラム PI-01　　　ａ　自動解析処理の手順　　　ｂ　所見・ミネソタ分類処理の手順C　セルフトレーニング　１　P 波異常　症例 1～7　２　QRS 波の異常　症例 8～12　　３　ST・T 変化　症例 13～23　　４　異常 Q 波　症例 24～44　　５　不整脈　症例 45～60D　興味ある症例と長期観察症例　　症例１～10　E　代表的な心疾患の心電図　　１　先天性心疾患　　　ａ　先天性心疾患の病態分類　　　　ｂ　年齢的変化(加齢と心電図)　　　ｃ　手術侵襲に伴う変化　　(１)　心室中隔欠損　　(２)　動脈管開存　　(３)　心房中隔欠損　　　(４)　心内膜床欠損　　　(５)　肺動脈狭窄　　　(６)　ファロー四徴　　(７)　完全大血管転換　　(８)　三尖弁閉鎖　　(９)　総肺静脈還流異常　　　(10)　その他の自然歴上不整脈を発生しやすい疾患　　　　ａ　内臓心房錯位心(無脾症候群，多脾症候群)　　　ｂ　心房心室錯位心(修正大血管転換)　　　ｃ　Ebstein 奇形　２　後天性心疾患　　(１)　心筋症　　　ａ　(特発性)心筋症　　　ｂ　二次性心筋症(心筋疾患)　　(２)　心筋炎　　(３)　心膜疾患　　　ａ　急性心膜炎　　　ｂ　心膜液貯留　　　ｃ　収縮性心膜炎　　　ｄ　心膜欠損　　(４)　心臓腫瘍　　(５)　原発性肺高血圧症　３　不整脈　　(１)　洞不整脈および房室接合部不整脈　　　ａ　洞結節　　　ｂ　移動性ペースメーカー　　　ｃ　房室接合部不整脈　　　ｄ　房室解離　　(２)　上室期外収縮　　　ａ　発生機序　　　ｂ　臨床的意義　　　ｃ　心電図所見　　(３)　上室頻拍　　　ａ　副伝導路を含む房室リエントリ(回帰)頻拍　　　ｂ　副伝導路をリエントリ回路に含まないもの　　　ｃ　臨床的意義　　　ｄ　治療　　　ｅ　臨床的に必要な検査　　(４)　心房粗動と心房細動　　　ａ　心房粗動　　　ｂ　心房細動　　(５)　洞不全症候群　　(６)　房室ブロック　　　ａ　１度房室ブロック(PR 間隔延長)　　　ｂ　２度房室ブロック　　　ｃ　３度房室ブロック(完全房室ブロック)　　　ｄ　電気生理検査(EPS)　　(７)　脚枝ブロック　　　ａ　(完全)右脚ブロック　　　ｂ　(完全)左脚ブロック　　　ｃ　左脚前枝ブロック　　　ｄ　左脚後枝ブロック　　　ｅ　右脚ブロック＋左脚前枝ブロック　　　ｆ　三脚枝ブロック　　(８)　心室期外収縮　　　ａ　発生機序　　　ｂ　心電図所見　　　ｃ　起源部位　　　ｄ　臨床的意義　　　　ｅ　Lown分類　　　ｆ　心室副収縮　　　　ｇ　促進性固有心室調律　　(９)　心室頻拍　　　ａ　発生機序　　　ｂ　心電図所見　　　ｃ　発生部位　　　　ｄ　臨床的意義　　　ｅ　長期予後　　　　ｆ　特殊な心室頻拍　　　　ｇ　治療　　(10)　心室細動　　　　ａ　発生機序　　　　ｂ　心電図所見　　　ｃ　特発性心室細動　　　　ｄ　治療　　(11)　Wolff-Parkinson-White syndrome(WPW 症候群)　　　ａ　12誘導心電図による副伝導路挿入部位診断　　　ｂ　房室リエントリ頻拍の特徴　　　ｃ　WPW 症候群の自然歴　　　　ｄ　無症候性 WPW 症候群に対する電気生理学的検査の　　　　　適応とその意義　　　ｅ　治療法　　　　ｆ　WPW 症候群症例に対する検査および治療方針　　(12)　先天性 QT 延長症候群　　(13)　開心術後不整脈　　　ａ　発生原因　　　　ｂ　発生しやすい要因　　　　ｃ　術後早期に発生する不整脈と遠隔期に発生する不整脈　　　ｄ　術後に多い不整脈　　　ｅ　学校での管理　　(14)　不整脈の治療適応基準と治療法 　　　ａ　徐拍不整脈　　　　ｂ　頻拍不整脈　　　(15)　ペースメーカー植え込み　　　　ａ　完全房室ブロック　　　　ｂ　洞不全症候群　４　血清電解質異常　　　　ａ　電解質異常　　　　ｂ　薬物による心電図変化　F　起立性調節障害　　１　診断基準　　２　病態生理　　３　検査方法　　　(１)　起立試験　　　　ａ　Schellong 法　　　　ｂ　Head-up tilt test　　　(２)　CV-RR　　　(３)　心拍変動性　　　(４)　心理テスト　　４　治療方針　　　(１)　日常生活の指導　　　(２)　心理療法　　　(３)　薬物療法　G　スポーツ心臓　　１　定義　　２　形態的および機能的順応　　３　小児期における問題点　H　学童・生徒の心臓急死　　１　突然死の定義　　２　学校の現場における突然死の実態　I　心電図記録方法のトピックス　　１　体表面心臓電位図　　　(１)　電位図の表示法　　　　ａ　等積分値図　　　　ｂ　等時線図　　　　ｃ　departure map　　　(２)　心室性不整脈の発生起源部位の推定　　　(３)　WPW 症候群の副伝導路部位の推定　　　(４)　先天性 QT 延長症候群の電位図　　　(５)　cardiac memory　　２　運動負荷心電図　　　(１)　運動負荷心電図の適応　　　(２)　運動負荷心電図検査の注意　　　(３)　運動負荷法　　　　ａ　マスター二階段試験　　　　ｂ　トレッドミル運動負荷試験　　　　ｃ　自転車エルゴメーター運動負荷試験　　　　ｄ　跳躍法　　　(４)　呼気ガス分析法　　　(５)　先天性心疾患術前・術後症例の運動負荷　　　(６)　不整脈患児の運動負荷　　　(７)　水中心電図　　　　ａ　心拍数の変化　　　　ｂ　不整脈の出現状況　　　　ｃ　重症例のスクリーニングと管理　　３　ホルター心電図，24時間心電図　　　(１)　ホルター心電図のスペック　　　(２)　ホルター心電図記録の目的　　　(３)　記録誘導部位　　４　加算平均心電図(時系列解析)　　　　ａ　対象　　　　ｂ　方法　　　ｃ　成績と結果　　　ｄ　小児科領域において対象となる疾患　　５　心腔内心電図　　　(１)　ヒス束心電図　　　　ａ　PA 間隔　　　　ｂ　HV 間隔　　(２)　房室伝導系の不応期測定　　　ａ　早期刺激法　　　(３)　洞結節回復時間　　　(４)　洞房伝導時間　付表　　１　学校心臓検診　二次検診対象者抽出のガイドライン 　　　　　―一次検診の心電図所見から―　　２　小児不整脈の管理基準(改訂)　　３　基礎疾患を認めない児童・生徒の不整脈の治療適応のめやす 　　　　―治療不要の不整脈について―　　４　点数制による小児心電図心室肥大判定基準　　５　小児心電図心室肥大判定のめやす(案)　　６　抗不整脈薬の使用法　和文索引　欧文索引

内容説明

心臓検診に携わる小児科医・内科医や心電図判読をめざす医師・医学生のための必携の書。小児から青年期への心電図を数多く収載し、判定に迷うボーダーライン心電図や心電図解釈に重要な基本的事項を簡潔に解説。

目次

Ａ　心電図を楽しく読もう
Ｂ　マイコン心電計（自動解析装置付きデジタル心電計）と心臓検診心電図の自動解析
Ｃ　セルフトレーニング
Ｄ　興味ある症例と長期観察症例
Ｅ　代表的な心疾患の心電図
Ｆ　起立性調節障害
Ｇ　スポーツ心臓
Ｈ　学童・生徒の心臓急死
Ｉ　心電図記録方法のトピックス