内容説明
解党から新生へ、全過程の徹底分析。1921年創立のイタリア共産党は、91年そのの活動の幕を閉じ、左翼民主党に転換した。歴史的和解(73年)、ベルリンの壁崩壊(89年)、「オリーブの木」政権(96年)―本書は膨大な資料を駆使しながら共産党中心の左翼運動とその転身の全過程をつぶさに検証した労作。
目次
序章 経験を批判的に継承するために―「仮説」は検証されているか
第1章 イタリア第二共和国のスタート
第2章 左翼勢力の敗北の根源、新しい左翼政党への道
第3章 記述されなかった基本的綱領
第4章 ユーロコミュニズムが解決案を提示できなかったいくつかの問題
第5章 21世紀へ―労働の再配分と「持続可能な」発展