内容説明
葦原の中つ国=出雲が日本のまほろば。古代日本で「一番初めの祖」といわれたスサノオと、日本創成の「御親神」とされたオオグニヌシにより、開拓・建設された神ながらの国=出雲の成り立ちと変遷を再検討するとともに、出雲文化の粋を凝集した「出雲神楽」の概観をこころみ、神楽を生み出した出雲の民俗的風土と土壌をさぐる。前著『古代出雲と斐伊川』とともに現代の「出雲風土記」をめざして古代出雲の全体像にせまる。
目次
ますます盛んな古代史ブーム
古代出雲国の成り立ちと移り変り
「葦原の中つ国」と「国ゆずり」
その後の「荒神谷遺跡」
古代メガロポリス「中出雲」は実在した
「鉄の道文化圏」のこと
「神楽」のあらましと起源
「記・紀」のなかの「神楽」
「王朝文化」と中・近世の歌舞音曲
「神楽」のいろいろ
「出雲神楽」
「出雲神楽」からの流れ