内容説明
昭和20年の国民学校入学生たち―6歳にして空襲、疎開、敗戦、あるいは外地からの引揚げを体験し、戦後においては新憲法と民主主義教育のなかで育った彼らは、このはげしく変化した50年をどう生き、そして今、50年後の「始まり」をどう生きようとしているのか。
目次
1 最後の国民学校生、戦後の生き方(憲法で生きてきた僕たちの責任;次の世代につたえるもの)
2 現在からの出発(これからが始まりである;本当の日常をつかまなければ;疎開のころ)
3 語りつぐ体験、五十年をかえりみて(高粱畑の夕陽;戦争とマラリヤの凄惨な悲劇;国境を越えた真の平和を;新世界ホテル;家路はるかに ほか)