目次
1 〈対談〉「短里」でよみがえる古典(古田武彦;谷本茂)
2 中国古典「里単位」の史料批判―「短里」をめぐって
3 東アジアの古代文献を「短里」で読む
付録 中国語訳・中国古典「里単位」の史料批判
感想・レビュー
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hyena_no_papa
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タイトルがすごい。歪んでいるのはどちらなのか?明らかに古田説の方である。サブタイトルに「短里でよみがえる古典」とあるが、この本の出された時点では、既に「魏西晋朝短里説」に対して厳しい批判が出されているにもかかわらず、相変わらず「江東方数千里」の例を持ち出す。『穆天子伝』についても「短里」だと主張するが、西域諸国への里程は記録にある。それと対比してみれば長里でしか無い。しかもp89の図は作為がある。「大曠原」への14000里は、原文では西北なのに図では北東に描く。原文など見ない読者を欺いている。