内容説明
論争のハイライト、考古学と総合的見地からの成果を収録。奥野正男・下条信行・高島忠平・田中卓・坂田隆・中小路駿逸・藤田友治・西博孝・灰塚照明・古田武彦ら各分野の論客が、三角縁神獣鏡や考古学編年、銅剣・銅矛の分布、吉野ケ里遺跡、邪馬壱国の所在地等で新提言を開示する。
目次
第3部 考古学(三角縁神獣鏡の国産説;弥生後期の九州・瀬戸内・畿内;倭国と「三種の神器」問題;邪馬壱国と考古学編年問題;倭人伝と「シュリーマンの原則」;銘文こそ具体的な人間の思想を表わす;論争の方法と論争的言語)
第4部 総合(邪馬台国とヤマト国の関係;委奴国・倭奴国と奴国と邪馬壱国;古代史論争のカンどころ;福岡県の天降神社と日の本;神武東侵、天孫降臨と糸島郡;神話に対する基本的考え方;研究史の展開からも田川郡・京都郡中心説は有力である;文武天皇即位の後の宣命から一元史観が;ヤマトの元は糸島郡にある;黒歯国・裸国=南米説は無視できない)