感想・レビュー
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よむよし
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“言論の国”と言われる長野のジャーナリスト。戦時中の「関東防空大演習」を“敵機が来る前に撃退すべきで空襲に備えた演習など無意味”と至極もっともな批判をし軍部権力の怒りをかい退社を余儀なくされるが軍部批判は止まない。「…徒に言いたいことを言って快を貪っているのではない…言いたいことを出放題に言っていれば愉快に相違ない。だが言わねばならないことを言うのは愉快ではなくて苦痛である…そしてこれがために私は終に私の生活権を奪われた」氏は“誰のために”“何のために”書くのかという答えを生涯の行動で示したと思う。2024/03/21