感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海辻
1
“魏志倭人伝には『邪馬台国』ではなく『邪馬壱国』と記載されている”という話から入り、九州王朝の存在を証明していく。戦前の皇国史観と何ら変わらない戦後皇国史観を強烈に批難しながら、ひとつひとつ挙げられていく論拠についつい引き込まれました。特に沖ノ島の金の竜頭金具と白村江以降に急速に廃れた祭祀は不思議に感じていたので、同時期の日本国(近畿朝廷)とは別の倭国(九州王朝)滅亡説には納得。全てを盲信できるとは言えませんが、今後古代史の本を読む時に意識の隅に置きたい事が多くありました。2009/12/18