目次
序章 伊豆山、日金山における火ノ神伝承をめぐって
第1章 伊豆山周辺の「龍」と温泉神―社寺に荘厳・祭祀された龍神の諸相
第2章 描かれた「神龍」の地底世界―『走湯山縁起』を旅する
第3章 末代上人と伊豆山、日金山―古代走湯山の山岳仏教と歴史・民俗伝承
第4章 江戸期・走湯山の再興と末代聖人―般若院周道による顕彰とその事蹟
第5章 “荒ぶる不尽”の真景―走湯山と富士山
第6章 「火牟須比命」と火ノ神伝承―日金山「雷電権現」の分祀と主祭神の性格
第7章 伊豆権現と金属伝承―伊豆山より遠野来内へ
終章 奥武蔵の山里に、伊豆山の“火の神”がなぜ祀られたのか
著者等紹介
岡倉捷郎[オカクラカツロウ]
1942年、東京に生まれる。東京教育大学史学科卒業。高等学校教諭を経て、人文系出版社に勤務。『山岳宗教史研究叢書』全18巻をはじめ、主に民俗宗教・修験道関係の企画・編集を手がける。その後、山村民俗の会「あしなか」誌の編集に携わり、房総・奥武蔵を主要舞台に出羽三山・富士山を中心とした山岳信仰の民俗調査をおこなう。その成果を、採訪記録として同誌に寄稿してきたが、昨今は、調査の拠点を伊豆沿岸部の山と海に移し、現在に至っている。著書・論稿多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。